ウクライナ平和部隊、数万人規模の長期派遣が必要=独軍人協会会長
ドイツ軍人協会のアンドレ・ヴュストナー会長は21日、欧州のNATO(北大西洋条約機構)加盟国の首脳はウクライナ平和部隊の設置を議論する際、甘く考えるべきではなく、長期にわたって数万人規模の部隊を派遣する必要があるという現実を直視すべきだと述べた。写真はロシアのミサイル攻撃現場で作業する消防士。ウクライナ・リビウ郊外で同日撮影(2025年 ロイター /Roman Baluk)
[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ軍人協会のアンドレ・ヴュストナー会長は21日、欧州のNATO(北大西洋条約機構)加盟国の首脳はウクライナ平和部隊の設置を議論する際、甘く考えるべきではなく、長期にわたって数万人規模の部隊を派遣する必要があるという現実を直視すべきだと述べた。
トランプ米大統領は米軍をウクライナに派遣する可能性を否定している一方、マクロン仏大統領とスターマー英首相はともに、戦後処理のための有志連合の一環として部隊派遣を支持する姿勢を示している。メルツ独首相も派遣に前向きとされる。
ヴュストナー氏は、欧州各国の首脳に対し、迅速な停戦の可能性は低いとみられるものの、軍事任務を軽視せず課題を慎重に検討するよう求め、「ウクライナの司令部を数人の将軍と小規模な部隊で守らせるだけでは不十分だ」と指摘。英仏独など有志連合の主要国はそれぞれ長期的に少なくとも1万人の兵士をウクライナに派遣する必要があり、すでに手薄で装備も不十分な各国の軍にとって大きな課題となるだろうと推計した。
ドイツ軍事協会は20万人以上の現役・退役軍人を代表している。
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