1万人規模の「名古屋アリーナ」、28年開業へ KDDIなど3社
愛知県名古屋市で、収容客数1万人規模の多目的アリーナ「(仮称)名古屋アリーナ」が27日に着工した。三井不動産、豊田通商、KDDIの3社が共同で推進する大規模プロジェクトで、2027年秋に竣工、2028年初頭の開業を予定している。 【この記事に関する別の画像を見る】 アリーナは名古屋市営地下鉄名港線「港区役所」駅から徒歩約8分の「みなとアクルス」エリアに建設される。 B.LEAGUE1部所属のプロバスケットボールクラブ「ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)」のホームアリーナとなるほか、音楽コンサートやスポーツイベント、企業展示会など幅広いイベントに対応可能な施設となる。隣接する「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」との連携により、食事や買い物も含めて一日中楽しめる環境を提供する。 KDDIは、通信とデジタル技術を活用し、アリーナを人や地域、企業をつなぐハブと位置づける。スポーツや音楽、ビジネスイベントを通じて地域の文化・経済の発展に貢献し、リアルの熱狂とデジタルの可能性を融合させることで、来場者一人ひとりに特別な体験を届けるとしている。 三井不動産は、2024年4月に策定した長期経営方針「&INNOVATION 2030」のもと、「新たなアセットクラスへの展開」を掲げ、スポーツやエンターテインメントを活用した街づくりを推進している。2024年に開業した「LaLa arena TOKYO-BAY」での経験を活かし、名古屋アリーナを地域のランドマークとして位置づけるとともに、商業施設や公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall」、「三井ショッピングパークチケット」との連携を通じて、顧客体験価値の最大化を目指す。 豊田通商は、同社が保有する「FE名古屋」をホームチームとし、B.LEAGUEトップリーグ「B.LEAGUE PREMIER」への参入を視野に活動している。本アリーナを拠点に、スポーツ振興や青少年育成、地域活性化に取り組み、快適かつ熱狂的な観戦体験の提供を掲げる。
ケータイ Watch,岩井 祐一郎