米シノプシスのアンシス買収、中国当局が条件付きで承認

 7月14日、中国国家市場監督管理総局は米半導体設計支援ソフトウエア大手シノプシスによるシミュレーションソフト会社アンシス(Ansys)の買収を条件付きで承認したと発表した。写真はシノプシスの本社。2024年10月、米カリフォルニア州サニーベールで撮影(2025年 ロイター/Stephen Nellis)

[北京 14日 ロイター] - 中国国家市場監督管理総局は14日、米半導体設計支援ソフトウエア大手シノプシス(SNPS.O), opens new tabによるシミュレーションソフト会社アンシス(Ansys)(ANSS.O), opens new tabの買収を条件付きで承認したと発表した。

米国が今月、半導体設計ソフト開発企業に対する中国への輸出規制を解除し、シノプシスを含む企業が中国の顧客向けにソフトウェアや技術を再び提供できるようになったことが今回の承認につながった。

市場監督管理総局は両社が提出したコミットメントに基づいて買収を承認し、合併後の新会社が義務を果たすよう求めている。

具体的には、価格やサービス条件を含む既存の顧客契約を尊重し、公正かつ非差別的な条件で中国の顧客に電子設計自動化(EDA)製品を供給し続けることを義務付けた。

また、既存の相互運用性に関する契約を維持し、中国の顧客からの要請に応じて更新することも求めた。

シノプシスは2024年初めにアンシスを現金と株式を組み合わせた総額350億ドルで買収すると発表していた。この買収は主要市場で独占禁止法上の審査を受けていたものの、英国を含むいくつかの規制当局はすでに承認している。

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