横浜・関内駅前の大規模街区「BASEGATE」を見てきた 充実のエンタメ・飲食
JR関内駅前にて3月19日にオープンする複合施設「BASEGATE横浜関内」の内覧会が実施された。常設型ライブビューイングアリーナや55店舗が出店する商業エリア、旧横浜市庁舎行政棟を活用したホテルなどを見ることができた。
BASEGATE横浜関内は、三井不動産を代表企業とする8社により「横浜市旧市庁舎街区活用事業」として進められている再開発プロジェクト。立地はJR関内駅前で、隣接する横浜スタジアムや横浜公園とデッキで直結する。所在地は神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1。敷地面積は約16,500m2、延床面積は約128,500m2。アクセスは、JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン 関内駅から徒歩1分、横浜高速鉄道みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩7分。
施設は、オフィスメインの「タワー」、ホテルメインの「ザ レガシー(旧横浜市庁舎行政棟)」、ライブビューイング施設の「THE LIVE」、商業の「グリーンウォークテラス」「スタジアムサイドテラス」、観光案内所の「ビジターフロント」で構成される。
タワーのオフィスフロアは2月に報道公開が行なわれていたが、今回は商業施設やホテルなど、すべての施設が公開された。
「THE LIVE Supported by 大和地所(ザ ライブ)」は、横浜DeNAベイスターズが手がける日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ。関内駅を出てすぐ目の前に位置する。
幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンが設置されるほか、各種飲食店が並ぶ「LIVE FOOD HALL」として展開する。野球をはじめとしたスポーツの試合や音楽ライブ等のエンタメを楽しみながら、飲食を楽しめる。
2階には横浜DeNAベイスターズのオフィシャルショップ「BAYSTORE Flagship YOKOHAMA」が出店する。オフィシャルショップではベイスターズをはじめとした横浜のプロスポーツチームのグッズを取り扱う。
3階にはフードテラス「THE BBQ BEACH」が出店。持込自由&飲み放題追加可能な時間貸しBBQを提供する。
もう1つのエンタメ施設として、DeNAが手がける没入型体験施設「ワンダリア横浜 Supported by Umios」がある。臨場感のある映像で演出された、緑豊かな森林や神秘的な深海などテーマの異なる6つのゾーンで、生き物や自然との出会いを体験できる。場所はタワーの3~4階で、ザ ライブの3階とも接続している。
ゾーン1~6の構成で、それぞれのゾーン名/ゾーンの舞台は以下の通り。
- ゾーン1:うつろう四季の彩り/高原
- ゾーン2:ダイブ・トゥ・ブルー/深海
- ゾーン3:擬態する森/原生林
- ゾーン4:闇にふれ、光と踊る/洞窟
- ゾーン5:大空に舞う/湖と大空
- ゾーン6:イントゥ・ザ・ワンダー/都市
内覧会ではゾーン6以外の舞台を体験できた。
施設内での体験に新たな発見と驚きを付け加えるスマホアプリ「ワンダリアアプリ」を配信。アプリを起動してスマホのカメラを施設内の映像にかざすと、オンデバイスAI技術により映し出されている生き物をリアルタイムで読み取る。発見した生き物はアプリ内のカードフォルダに登録、カードとしてコレクションでき、それぞれの生き物のカードから生き物にまつわる知識を得られる。
また、アプリ内で設定されたミッションをクリアすると施設内のカフェやショップで利用可能なクーポンを獲得できる機会も設けるなど、ゲーム感覚で施設を楽しみ、何度も訪れたくなる仕掛けを提供する。
ワンダリアではショップやカフェも展開。ショップでは施設内の映像に登場する生き物たちをモチーフにしたぬいぐるみや文房具、お菓子など、カフェでは施設と連動した世界観のフードやドリンクを用意する。
スタジアムサイドテラスとザ レガシーにまたがる形で、34店舗が出店する横丁スタイルの小割飲食ゾーン「スタジアム横バル街」を展開する。
各店舗の規模は小さく、国内外の様々な料理店が所狭しと立ち並ぶ。隣り合った2つの店の客席の間に仕切りがないケースもある。
スタジアムサイドテラスではスタジアム横バル街以外にもグルメスポットを展開。「The TRATTORIA SALVATORE CAFE」「まぐろ問屋 三浦三崎港」「うなぎ四代目 菊川」「焼肉・韓国料理KollaBo×マンジョッ&ソベッチャカンジャンケジャン」が出店する。
ザ レガシーとタワーの間に位置する、7代目横浜市役所の敷地を継承して生まれた「継承の道」では、スイーツやテイクアウトカフェなどを展開する。
「新旧融合」を特色とするBASEGATE横浜関内の“新”を象徴する高層棟と、“旧”を代表するザ レガシー(旧横浜市庁舎行政棟)の間に位置する継承の道は、街区内にちりばめられた土地の記憶を紹介するストリートと位置づけられている。その一環として、市庁舎の壁面が継承されているほか、歴史が掲示されている。
グリーンウォークテラスは屋外テラスを備えた2階建ての店舗が並ぶ商業エリア。ティー&カフェ「スターバックス」、ベーカリー「ポンパドウル」、ニューヨークレストラン「Sarabeth's」、中華料理「梅蘭」が出店する。
ザ レガシーには、村野藤吾設計のモダニズム建築「旧横浜市庁舎行政棟」を活用した「OMO7横浜 by 星野リゾート」がオープンする。客室数は276室、料金は1泊1室36,000円~(2名利用時)。開業は4月21日。
1階と2階のパブリックスペース「OMOベース」には、旧横浜市庁舎行政棟の象徴であった旧市民広間 大階段のデザインを継承した大階段、旧市会棟本会議場の議員席を再利用した椅子を設置。エレベーターホールの壁には旧市庁舎で使われていたタイルを再利用している。そのほか、横浜の歴史を知ることができる「ハマイズムコレクション」を展示する。
客室は、20m2~73m2の全9タイプ。赤、青、緑を客室のテーマカラーとし、赤は旧議長室の絨毯の色、青は旧市庁舎内の陶器質タイルの色、緑は旧市会棟本会議場の絨毯や議員室の色をイメージしている。
3階には愛犬と宿泊できる客室や設備を用意。室内のドッグガーデンや屋外ドッグランで、飲食を楽しみながらリラックスしたり、遊んだりと、愛犬との時間を過ごせる。
そのほかの施設として、「OMOダイニング」や「OMOベーカリー」、横浜スタジアムを望める屋上「ハマカゼテラス」などがある。
ザ レガシーではホテル以外にも、有隣堂が地下1階から地上2階の3フロアで、書店を核にコワーキング&ラウンジ、ギャラリー&ショップ、雑貨、食品、飲食が連なる文化拠点を展開する。
地下1階ではオールデイ・ダイニングのほか、ギャラリー内の隠し扉のような入口から入る完全予約制の「有隣食堂」も展開する。
三井不動産 代表取締役社長 植田俊氏は「横浜は海港とともに発展し、明治以降、近代日本経済をけん引してきたエリア。その歴史、文化に敬意を払いながら、新たな魅力や機能を重ねていくことで、新旧融合のまちづくりを実現していきたい」と説明。BASEGATE横浜関内の名称については「新たな価値創造の起点となり、この町の歴史と未来、人と人、町と町を結ぶ架け橋になりたいという思いを込めた」と話した。
一方で、横浜というとみなとみらいや臨港パーク、山手などには足を運ぶが、関内はなかなか選ばれていないとしたうえで「BASEGATE横浜関内が、関内が復活ののろしをあげる大きな起爆剤になる」と抱負を語った。
ディー・エヌ・エー 代表取締役会長 南場智子氏は、ザ ライブやワンダリアについて「昨年の横浜スタジアムは全試合満員で、236万人入場した。しかし、試合のない日が290日ある。スタジアム観戦という目的ではなく、BASEGATEが目的になるような新しい体験を提供したい」と話した。
OMO7横浜を展開する星野リゾート 代表 星野佳路氏は、「日本各地に観光地はたくさんあるが、数字的には都市が観光客を集めている。しかし横浜は東京に近すぎることもあり、日帰りの比率が高い。宿泊してもらうためには、泊まる理由となるサービスを考える必要がある」と、OMO7の方向性について説明した。