トランプ氏、民主党候補の実母起用した攻撃広告を擁護「とても良い」(AFP=時事)
米オハイオ州バンダリアでの選挙集会で演説後、オハイオ州知事選の共和党候補ビベック・ラマスワミ氏に拍手を送るドナルド・トランプ大統領(2026年10月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News(AFP=時事)
【AFP=時事】米中間選挙の中西部オハイオ州知事選で、共和党候補のビベック・ラマスワミ氏が、民主党候補のエイミー・アクトン氏(60)の絶縁状態にある実母を選挙広告に起用し、個人攻撃をしている問題で、ドナルド・トランプ大統領(80)は22日、ラマスワミ氏を擁護した。広告を「とても良い」と評価した上、メディアがラマスワミ氏の当選を阻止しようと、組織的な攻撃を仕掛けていると非難した。
【写真】共和党候補、選挙広告に対立候補の絶縁状態にある母親を起用し炎上 米中間選挙
ラマスワミ氏は、この広告をめぐって激しい批判にさらされている。トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「ビベック氏はこのまま続けるべきだ。欠陥があり、不誠実で、無能な候補者の母親が、自分の娘はいかにめちゃくちゃで、うそをつき、人をだまし、盗みを働くのをやめられない人間かを説明するのを、皆に聞かせればいい!」と投稿した。さらに「もし私の母親、伝説的なマリー・マクラウド・トランプが私について何か悪いことを言ったら、フェイクニュースは大々的に取り上げるだろう」と付け加えた。その後、記者団から質問を受けたトランプ氏は、アクトン氏が何を言われても仕方がない立場だとの考えを重ねて示し、性的虐待の訴えについては知らなかったと述べた。トランプ氏は「(性的虐待の訴えについては)何も知らない」とした上で、「母親が娘について言ったことが半分でも正しければ、彼女にはオハイオ州知事選に立候補する資格はない」と語った。問題の広告は、11月3日の米中間選挙を前に、非難の応酬がますます激しさを増す中で登場した。オハイオ州知事選は、2024年大統領選の共和党候補者指名争いに出馬し、トランプ氏に敗れたバイオテクノロジー業界の企業家で億万長者のラマスワミ氏と、医師の資格を持つ元同州保健局長のアクトン氏が争っている。問題の広告では、アクトン氏の実母ドナ・アーサー氏が「娘はこれまでの人生、ずっとうそをつき続けている」「娘を知事にしてはいけない。娘が皆さんの生活を良くしてくれると思っているなら、それは思い違いだ」などと訴えている。アクトン氏は幼少期、継父から数年間にわたり性的虐待を受けていたと訴えた。継父はレイプの罪で起訴されたが、裁判が始まる前に逃亡し、その後死亡した。アクトン氏は1978年以来、継父を擁護し、婚姻関係を維持していたアーサー氏とは会っていないという。アクトン氏は20日に声明を出し、自身と弟が幼少期に「虐待、飢え、ネグレクト(育児放棄)を受けていた」ことを明かし、「10~12歳の時、母の夫から性的虐待を受けたが、実母は私を守ってくれなかった」と述べた。アクトン氏の陣営は、同氏の弟フィル・スターンズ氏が登場する動画を公開した。スターンズ氏は「姉は当時11歳か12歳だった。そんなことを持ち出すなんて信じられない。ビベック氏は恥を知るべきだ」と述べた。この広告をめぐっては、民主党だけでなく、共和党の一部からも批判の声が上がっている。ラマスワミ氏を後継候補として支持している共和党のマイク・デワイン現オハイオ州知事も、広告は「間違っている」と述べ、取り下げるべきだとの認識を示した。これに対しトランプ氏はトゥルース・ソーシャルへの投稿で、デワイン氏を「RINO(名ばかりの共和党員)」と呼んで非難した。J・D・バンス副大統領も21日、地元オハイオ州での選挙運動中、「親しい友人」であるラマスワミ氏を擁護した。バンス氏は今月初めにオハイオ州を訪れた際にも、アクトン氏にアルコール関連の問題があると非難する別の攻撃広告に同調していた。【翻訳編集】 AFPBB News