[アルビ試合後リポート]ダニーロ先制弾も、追い付かれ逆転負け…見えない浮上のきざし 選手・監督の思いは

 サッカーJ1アルビレックス新潟の熱い戦いが続いています。紙面でも試合の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します。

7月5日第23節アウェー京都戦後

 

[新潟1ー2京都 逆転負け 苦しい4連敗、まだトンネル抜け出せず

監督会見のほか、MFダニーロ・ゴメス選手、DF千葉和彦選手に話を聞きました。

◆「非常に苦しい展開だった」京都・曺貴裁監督

(試合の総括を)

第23節ということで、シーズンでいうと第3コーナーから第4コーナーに入ってきた状況だと思いますけども、この第3から第4でどれだけ勝ち点を取ってくるかというのは、高温多湿の中で非常にどのチームも苦労するところです。

今日はこの時点での順位は新潟さんの方が下ですけども、昨年の我々の立場を思い出すと、ある意味ガンバとのダービーより難しい試合になるなと分かっていたのですが。

実際、我々にチャンスがあったのに逆にカウンターでやられた時などは非常に苦しい展開でしたけども、年間通してやってきたことをぶれずにやることで、マルコがいいゴールを、タッチアシストも含めて取れたことで、最後守り切った形になりましたけども、本当を言えば3点目、4点目を取れたら自分たちのリズムがもう少しできたんですけど。

ポストに嫌われる場面もあったし、そこは反省しなくてはいけないのですけど、非常に我慢の時間帯が長い中で、足を止めないで走ったと思いますし、非常に意義のある試合だったかなと思います。

(前半のうちに流れを取り戻せた要因は)

新潟さんも自分たちのスタイルするような中で、プレスをはがされて我々がやられた場面もありましたけど、プレスに関しては、数としてはよかったんじゃないかなと。そこをもう少ししっかり決められれば相手にダメージを与えられたんですけど、ああいう形で普段通りというか、新潟さんがやってくることも想定済みでしたし、その中でボールを奪って取って、その後が怖いなと思った形で取られたので、そこは反省しなきゃいけないんですけど。

新潟さんはそういうカウンターの力とかが、ボールを前に運ぶ力があるチームなので、やはりその1点で抑えて前半のうちに(点を)取れたっていうのは非常にいいかなと思いますし、0-1になってもまったく慌てず、自分たちのリズムを崩さなかったというのが、前半のうちに取れた理由だと思います。一度判定で止まって(前半の追加タイムが)8分あった時に、相手の集中力が切れた時にチャンスが来るかなというところでした。

(我慢の時間が長かったと言ったが、守備の部分は)

いろんなアクシデントがある中、けが人も出ていますけど、選手全員が自分の持ち場をしっかり把握して、彼らがボールを動かすのうまいのは分かっているので。後半、彼らがもう少しスピードアップしてくれば厄介でしたけど、ちょっとスローダウンしてくれたところがあったので、そういう意味ではそんなに慌てなかったかなという感じがします。

(マルコ・トゥーリオ選手が前節に続いて2ゴール。戻ってきてからの存在感は)

今日はちょっといつもに比べてイージーなミスが、マルコ多かったんですけど、やっぱ決定力という意味では、そこで決めきる力っていうのは普段の練習からやっている通り、上がってきたと思います。ただ、1点目も、2点目も、彼にボールを渡したその前の展開の方がやっぱり我々としては大事にしているところなので、マルコがたまたま2点、2試合取りましたけど、それは誰が点を取ってもいいというのと、これだけ得点を取れているっていうのは、1人の人に頼らない自分たちのサッカーと思っているので、それは中断期間で磨きながらやっていきたいと思います。

(最後の交代の狙いは)

ちょっと足が止まっていた選手を代えて、後ろの形を変えましたけど、あの形はよく終盤、中盤に使う形で、選手もよく理解して、そこでしのぎながらカウンターでもう1点というのは理解してやっていたと思います。

こうしなきゃいけないっていうスタイルがあるわけじゃなくて、やっぱり試合を通していろんなシステムを使っていくっていうのは、今のサッカーでは当たり前ですから、それに順応できる選手でいてくれているというのは、監督としては非常にありがたいなと思います。

(失点するまではボール奪取後の判断が遅かったかなと思うが、失点してからはいつも通りになった)

プレスからボール奪った時に一番先頭見ようってところは、そこがフリーで空いているので、あの縦パスを差し込むのは悪いことじゃないと思うんですけど、そこからのイージーミスが今日はちょっと多かったなと。

そのボールを入れる時と、サイドに散らしていくっていうバリエーションで攻めれるわけですけど、選手も1点取られた後、我慢して落ち着いて回せるようになったら、こっちもチャンスをつかめるようになったので、あのあたりのゲームフィーリングというか、ゲームを読むということはもうちょっとやってもらいたいなと思いますけど、やるトライとしては間違っていなかったかなと思います。

◆「最後のチャンスを決めきれなかった」新潟・入江徹監督

(試合の総括を)

はい。前半、自分たちが狙いとした部分ってところは、出せたところと出せなかった部分もあったかと思うんですけども、相手からの圧力っていうのは確かにすごいものはありました。

で、その中で粘り強く守備をしているところで、先制することはできたんですけども、その後のところで、ちょっと相手のボールをうまく捕まえきれずに、失点してしまったので、後半、そこのところを修正して、うまくできてる部分もある中で、最後のチャンスのところだけ決めきれなかったといったところが、きょうの形になってしまったかなという風に思います。

(反省点としては逆転されたことか、点が取れなかったこと、どちらを感じたか)

前半、...

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