中国、外国機関がレアアースを「盗もうとした」と指摘 国名は挙げず
7月18日、中国国家安全省は、外国のスパイ機関がレアアース(希土類)を「盗もうとした」と指摘し、重要な鉱物分野を狙った潜入・スパイ活動を取り締まると表明した。写真はロンドンの自然史博物館に展示されているアンチモンの標本。6月撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[北京 18日 ロイター] - 中国国家安全省は18日、外国のスパイ機関がレアアース(希土類)を「盗もうとした」と指摘し、重要な鉱物分野を狙った潜入・スパイ活動を取り締まると表明した。
外国の諜報機関とその諜報員が中国からレアアース関連品目を盗み出すため「国内の法違反者」と結託し、中国の国家安全保障に深刻な脅威をもたらしているとする声明を出した。具体的な国名は挙げていない。
同省は、ラベルの偽造、貨物目録の改ざん、貨物の積み替えによって輸出規制を迂回しようとしたある国による試みを確認したとしている。
ロイターは今月、電池や難燃剤に使われる金属のアンチモンを巡り、中国が米国への出荷を昨年禁止して以来、タイやメキシコを通じて米国に大量に流入している実態を報じた。
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