米国株式市場=続伸、ハイテク株高が消費関連の下落を相殺

ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで働くトレーダーたち。17日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。ハイテク株が上昇し、ナイキなどの消費関連銘柄の下落を相殺した。

大型ハイテク株は前日からの上昇を継続。半導体大手マイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tabが強気の業績見通しを示したことで、割高なバリュエーションや資金調達懸念で最近売られていた人工知能(AI)関連株への楽観ムードが再燃した。

マイクロン株は過去最高値を更新し、7.0%高となった。

12月は株式市場が伝統的に強い時期でもある。Stock Trader’s Almanacによれば、1950年以降、S&P500は年末最後の5営業日と1月最初の2営業日を合わせた「サンタクロース・ラリー」で平均1.3%上昇している。

一方、消費関連では、ナイキ(NKE.N), opens new tabが10.5%下落。2四半期連続で粗利益率が低下したとの発表が嫌気された。
冷凍フライドポテトのサプライヤーであるラム・ウェストン(LW.N), opens new tabは通期の需要見通しが弱いと示唆し、26.0%急落。
肉スナックの「スリムジム」で知られる食品メーカー、コナグラ(CAG.N), opens new tabも弱い決算を受けて2.5%下落した。

アナリストは、株式オプションと株価指数先物、株価指数オプションが同時に決済期日を迎える「トリプル・ウィッチング」によるボラティリティー上昇を警告した。

SpotGammaの創設者ブレント・コチュバ氏は、オプションの期限切れによりクリスマス休暇明けの相場が価格変動の影響を受けやすくなる可能性があると指摘した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでも値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.47対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は246億0000万株。直近20営業日の平均は171億9000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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