「いま必要なのは前向きな何か」 徒歩で米首都目指す僧侶に大きな反響
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【2月4日 AFP】平和を訴えるために米テキサス州から首都ワシントンまで歩き続けている仏教僧の一団が、予想外の人気を集めている。ワシントンに近づくにつれ、沿道には数千人規模の人が集まるようになり、中には一緒に数キロ歩く人もいる。この取り組みは「ウォーク・フォー・ピース(Walk for Peace)」と呼ばれている。
政治的緊張と社会の分断が続く米国で、僧侶たちは氷点下の寒さや凍結した道路をものともせず、8州をまたぐ約3700キロに及ぶ道のりを歩きながら、静かな変化をもたらしている。
3日、バージニア州の州都リッチモンド北方では、ルエラ・グレスナーさん(62)が、花を手に雪の中で僧侶たちの到着を待っていた。地域の仏教寺院を訪れる一行を待っていた地元住民の一人だ。
「私はキリスト教徒ですが、この考え方は素晴らしいと思う」とAFPに語ったグレスナーさん。この行動が米国の深刻な分断を癒やすきっかけになることを願っているとし、「いま国に必要なのはこれです。平和を見つけ、人々の共通点を探さなければならない」と続けた。
テキサス州フォートワースの仏教施設を出発してから101日が経過した。ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム出身の約20人の僧侶は、団結、思いやり、マインドフルネス、癒やし、平和といったメッセージを広めてきた。
その思いは予想以上に強く人々の心に響いた。先月、サウスカロライナ州コロンビアでは、2万人の人々が僧侶たちを迎えた。
フェイスブックの公式アカウントのフォロワーは250万人を超え、動画の再生回数は1億回以上に達している。
また、同行する「平和犬」のアロカも人気者となっている。アロカはインドでの同様の試みの最中に僧侶のグループと出会い、以降、行動を共にしているという。
道中、僧侶たちは教会や大学のキャンパスに宿泊することも多い。3日にはバージニア州グレンアレンの人々が果物を手渡し、警察官が握手を交わしたほか、子どもたちが恥ずかしそうに花を差し出したり、手を振ったりしていた。これに対し僧侶たちは人々のために祈りを捧げた。
一行を先導するのは、ベトナム出身のパンナカラ師だ。肩に掛けた黄色の布には、警備を担当した各郡の保安官バッジが数多く飾られている。
厳しい寒さと、ドナルド・トランプ米大統政権下での激しい政治的対立が見られる中、僧侶たちはあることに成功している──人々を一つにすることだ。
2週間前、ノースカロライナ州では、野球場に1万人が集まった。パンナカラ師は「ここ数州は、ずっとこのような人出だ」と話し、物質主義を追い求めることをやめ、欲望、怒り、憎しみの心を捨てるよう集まった人々に語り掛けた。