東急の「導入20年超え」車両が「最新型」風にリニューアル 3000系や5000系など、2025年度から順次更新

東急電鉄は8日、目黒線、東横線、田園都市線で使用している車両の一部をリニューアルすると発表しました。

3000系リニューアル車のエクステリアデザイン(イメージ)

リニューアルの対象となるのは、目黒線の3000系8両編成13本、東横線の5050系8両編成23本、田園都市線の5000系10両編成18本。いずれも導入から約20年が経過した車両で、エクステリア・インテリアデザインの一新を図ります。なお、今回のリニューアルは、すでに2020系シリーズに準じたインテリアデザインを採用している一部車両は、車外リニューアルのみの実施となります。

リニューアル対象となる3000系の現行デザイン

エクステリアは、2018年から導入している最新型の2020系シリーズと同様、コンセプトカラーである「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化する色)を基調に、正面下部や側面に路線カラーをイメージしたグラデーションのラインを取り入れます。また、車両の正面は、車両が微笑んでいるようなイメージとすることで、柔らかく親しみやすい雰囲気を持たせたとしています。デザインは、社内公募による86案の中から、2020系シリーズのデザインを手掛けた丹青社による監修を経て決定したとのことです。

最新型車両の2020系シリーズ 5050系リニューアル車のエクステリアデザイン(イメージ) 5050系の現行デザイン

インテリアは、壁・床・座席を一新。東急線沿線の風景をイメージした落ち着きのある色合いとすることで、親しみやすさと心地よさを感じられるデザインに。また、フリースペースを増設します。

インテリアデザインのイメージ

目黒線では、こちらもデビューから20年が超える5080系が運用中ですが、今回のリニューアル対象からは外されています。東急の広報担当者によると、目黒線では導入が古い3000系を優先してリニューアルするため、5080系は対象外になったとのこと。今後のリニューアルについては、現段階では未定だといいます。

今回はリニューアル対象外となった5080系

また、東横線の5050系(5000系含む)は、8両編成は全25本が在籍し、今回のリニューアルは2本が対象外とされています。東急によると、この2本は2016年以降製造の若い編成で、内装も2020系シリーズに順じていることから、車外も含め、今回の対象からは外されたとのことです。

リニューアル編成は、目黒線3000系が2025年秋ごろ、東横線5050系が同年冬ごろ、田園都市線5000系が2026年春ごろより、順次営業運転を開始する予定です。

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