ホンダ、新型コンパクトBEV「スーパー ワン プロトタイプ」世界初公開

小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype」

 本田技研工業は、ジャパンモビリティショー2025(一般公開日:10月31日~11月9日)のホンダブースにて、小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype (スーパー ワン プロトタイプ)」を世界初公開した。量産モデルは2026年より日本を皮切りに、小型BEVニーズの高い、英国やアジア各国などで発売する予定。

 Super ONE Prototypeは、グランドコンセプトを「 e:Dash BOOSTER(イー ダッシュ ブースター)」とし、車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けを提供することで、 日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと進化させることを目指した小型BEV。

小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype」

 Super ONEというネーミングには、これまでの常識や規格の枠を超越する存在(Super )として、ホンダならではの唯一無二(One and Only)の価値を届けたいという想いが込められている。

 環境性能や日常での使い勝手のよさに加え、ホンダならではのFUNを追求したSuper ONE Prototypeは、小型BEVとしての軽快な走りによる「操る喜び」に五感を刺激する演出を加えることで、刺激的で高揚感あふれる走行体験を提供するとしている。

小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype」

 Nシリーズとして進化させてきた軽量なプラットフォームを活用し、軽快でキビキビとした走りを実現。さらに、左右に張り出したブリスターフェンダーによってトレッドを拡げたワイドなスタンスが、安定感のある力強い走りを可能にした。

 また、専用に開発した「BOOSTモード」は、出力を拡大しパワーユニットの性能を最大限に引き出すとともに、仮想有段シフト制御とアクティブサウンドコントロールシステムの連動により、あたかも有段変速機を備えたエンジン車のような迫力あるサウンドと鋭いシフトフィーリングを演出。これにより、視覚や聴覚、そして加速感や振動などの体感を通じてドライバーの感性を刺激し、高揚感のあふれるBEVの走行体験を提供するという。

 このSuper-ONE Prototypeは、日本や英国、アジア各国において、さまざまな路面環境や気候条件下で走行試験を重ね、走行性能のさらなる向上を図っています。また、2025年7月に英国ウエスト・サセックス州グッドウッドで開催された「Goodwood Festival of Speed 2025」では、コンセプトモデルである「Super EV Concept」として出展。象徴的なヒルクライムコースを力強く駆け抜けることで、ホンダならではのBEVの新たな「操る喜び」の可能性を世界に示したとしている。

小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype」のインテリア
小型BEV(バッテリ電気自動車)「Super ONE Prototype」のインテリア

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