インド・カシミール地方全域で爆発音、パキスタン側は攻撃否定

インドのカシミール州ジャンムー全域で8日遅く、大規模な爆発音が響き渡った。7日撮影(2025年 ロイター/Sharafat Ali)

[ラホール/ニューデリー 8日 ロイター] - インドのジャンムー・カシミール州全域で8日遅く、大規模な爆発音が響き渡った。インド政府は、パキスタンがドローン(無人機)とミサイルで同地方周辺の軍事基地を攻撃したと発表した。パキスタンによる同地域攻撃は2日連続となる。

ロイター記者は、同地域でサイレンが鳴り響き、夜空に赤い閃光と飛行物体が横切るのを目撃した。匿名を条件に取材に応じたインド当局者によると、ジャンムーの複数地域および近隣市街地が攻撃を受けたという。

インド国防省はXへの投稿で「本日、ジャンムー・カシミール州の国際国境沿いにあるジャンムーや、パタンコット、ウダムプールの軍事基地が、パキスタンから飛来したドローンおよびミサイルの標的となった。脅威は速やかに無力化され、死傷者や物的損失は報告されていない」と述べた。

インドのテレビ局はまた、パキスタン南部のシンド州と国境を接するラジャスタン州ジャイサルメールの上空で照明弾や閃光が見られる様子を放映した。

一方、パキスタンは声明を発表し、インドのパンジャブ州パタンコット、カシミール渓谷のシュリーナガル、ジャイサルメールへの攻撃を否定。これらは「全く根拠がなく、政治的動機によるもので、パキスタンを中傷することを狙った無謀なプロパガンダ活動の一環だ」と述べた。さらにパキスタン外務省は、いかなるエスカレーションに対しても「パキスタンの主権と領土保全を守るため、完全な決意と決意を持って」対応すると述べた。

両国間の対立は過去20年余りで最悪の状況にエスカレートしている。

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