6万3690円。果たして高い?それとも安い?「Galaxy Ring」を使って感じたスマートリングに欲しい機能

筆者はGalaxy S25 Ultraとペアリングして使いました。プリインストールされている「Samsung Health」で接続し、測定された健康データを同期して、管理できます。サムスンのスマートウォッチ「Galaxy Watch」を使っている場合は、そのデータも統合できるわけです。なお、他社のAndroidスマホでも「Samsung Health」アプリをインストールして使うことはできますが、サムスンは推奨していないようです。できることに制約が生じるためで、それについては後述します。 Galaxy Ringで測定できるのは心拍数、歩数、そして統合的に評価される睡眠の質、ストレス値、そして「エナジースコア」というもの。エナジースコアは、その日の体調を数値化したもので、Galaxy Watchでも表示されます。なお、AIを用いた機能のため、Galaxyのスマホ(Android 11以降で、最新バーションの「Samsung Health」アプリが必要)と接続する場合しか表示されません。 睡眠やストレスは、ユーザーが意識することなく測定値から評価され、「Samsung Health」アプリを開くと確認できる仕組み。筆者が特に便利だと感じたのは睡眠のトラッキング。スマートウォッチでも計測できますが、夜、風呂に入るときにウォッチを外して、そのまま寝てしまうことが多いからです。指輪は着けっぱなしにできるので、知らないうちにモニタリングされている感じです。 Galaxy Ringには温度センサーも付いていますが、女性のユーザーは皮膚温度を測定して、生理周期を詳しく分析する機能も利用できるそうです。

Galaxy Ringには、ヘルスケア以外の機能もあります。リングを装着した指と親指をトントンと合わせるように動かすジェスチャーで、スマホのアラームをオフにしたり、カメラのシャッターを切ったりできます。なお、この機能を利用できるのも、Galaxyのスマホと接続する場合に限られます。 Galaxy Ringは、スマートウォッチでできることの一部ができるデバイス、というのが率直な感想。腕時計を装着するのが嫌いな人や、頻繁な充電が面倒という人は利用する価値があるでしょう。ですが、歩数カウントを除くと、ワークアウトの計測機能がないので、スマートウォッチの代わりにはなり得ません。 6万3690円という価格を考えると、“機能がもう少しあれば”、“Galaxy Ringでしかできないこともあったらいいのになぁ”と思ったのが本音。キャッシュレス決済機能が付いていれば、ぐ〜んと利用価値が高まり、普及に弾みが付くように思いました。これからの進化に期待しましょう。

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>

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