トランプ氏、ブラジル大統領と「非常に良い」電話会談 近く対面へ
ブラジルのルラ大統領は6日、トランプ米大統領と電話会談を行い、米国がブラジルに課している関税のうち40%の部分の撤廃を求めた。写真は、ブラジリアで8月撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
Lisandra Paraguassu Isabel Teles[ブラジリア 6日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は6日、トランプ米大統領と電話会談を行った。ブラジル政府によると、ルラ大統領は、米国がブラジル製品に課した40%の追加関税を撤廃するよう求めた。声明によると、会談は約30分に及び、両首脳は近く対面で会談することで一致。ルラ大統領は、マレーシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)に合わせて首脳会談を行うことを提案したほか、訪米する意向を示した。両首脳はまた、直接対話を行えるよう、電話番号を交換したという。トランプ大統領は会談後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「非常に良い」電話会談を行ったとし、主に経済と貿易を巡り協議したと述べた。さらに「さらなる協議を行う見通しで、近い将来、ブラジルと米国の両国で会談するだろう」と述べた。ブラジルのボルソナロ前大統領の裁判と有罪判決を巡り、両首脳は数カ月にわたって対立。トランプ大統領は裁判を「魔女狩り」と呼び、多くのブラジル製品に対する関税を10%から50%に引き上げた。ブラジル側の電話会談概要でボルソナロ氏への言及はなかった。
ブラジルの声明によると、トランプ氏はルビオ国務長官を指名し、ブラジルのアルクミン副大統領、ビエイラ外相、アダジ財務相と関税交渉を継続させる。