マーク・ザッカーバーグがマーク・ザッカーバーグを訴える

メモ

アメリカのインディアナ州で破産弁護士として働くマーク・ザッカーバーグ氏が、同姓同名の著名人であるMetaのマーク・ザッカーバーグCEOの影響で、自身のFacebookアカウントが何度もBANされてしまいビジネスに支障をきたしているとして、Facebookを訴えました。

Indianapolis attorney Mark Zuckerberg suing Meta over repeated Facebook bans | wthr.com

https://www.wthr.com/article/news/local/indianapolis-attorney-mark-zuckerberg-suing-meta-repeated-facebook-suspensions/531-90a65dfb-618d-4399-89c3-e80d0fed6df4

Mark Zuckerberg sues Mark Zuckerberg | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/09/04/mark-zuckerberg-sues-mark-zuckerberg/

弁護士であるザッカーバーグ氏は、自身の仕事の宣伝や潜在顧客とのコミュニケーションのために、ビジネスのFacebookページを利用してきたそうです。しかし、Metaのモデレーションシステムが「ザッカーバーグ氏のアカウントがFacebookの創設者であるMetaのザッカーバーグCEOを偽装したアカウントである」とフラグを立てたことで、過去8年間で5度もFacebookページを無効化され、個人アカウントも4回BANされてきたと説明しています。

ザッカーバーグ氏はザッカーバーグCEOになりすましているわけではありません。ザッカーバーグ氏はインディアナ州の地元メディアであるwthr.comに対して、マーク・ザッカーバーグCEOと同姓同名であることは「偶然というより悪夢」「笑い事じゃない」「こんなことでお金を取られるなんて本当に腹が立つ」などと語りました。 さらに、ザッカーバーグ氏は「偽名を使うなんて!彼(ザッカーバーグCEO)よりもずっと長い間、私はずっと長い間、この名前(マーク・ザッカーバーグ)を使ってきました」「Facebookを訴えるより、もっとやるべきことがあると思います。Facebookは私よりお金も弁護士もリソースも豊富です。Facebookに喧嘩を売るのは避けたいですが、他にどうやって彼らを止めればいいのか分からないんです」と語っています。 訴訟を起こした時点でもザッカーバーグ氏のFacebookアカウントはBANされており、4カ月もの間BANされたままだそうです。これについてザッカーバーグ氏は「私は辞めました。またアカウントがBANされました。Facebook刑務所行きです」と冗談めかして語っています。なお、アカウントがBANされ、異議申し立てを行い、BANが解除されるたびにMetaから謝罪のメールが送信されてくるそうです。

「いつものように、彼らに言われたことはすべてやりました。アカ​​ウントのBANが不当だと思うなら、異議申し立てをするように言われています。アカウントがBANされた翌日には適切な異議申し立てをしましたが、4カ月経っても何の連絡もありません。前回もアカウントが復旧するまでに6カ月以上かかりました。なので、どうすれば彼らの注意を引けるのか、他に方法がわかりません」「世界有数のテクノロジー企業を自称しながら、こんなことをやめられないなんて。しかも、異議申し立て手続きもうまくいっていないように見えるなんて。彼らには問題があると思います」とMetaを批判しています。 ザッカーバーグ氏はFacebookから不当にFacebookページやアカウントをBANされたことで、顧客とのコミュニケーションが失われ、法律事務所の広告費も数十万円単位で失ったと主張。ザッカーバーグ氏は「高速道路脇に看板を買って、広告費を支払ったのに、業者が来て巨大な毛布で覆ってしまい、支払った分の恩恵が得られないようなものです」「これは不公平です。正しくありません。彼らはもう止めなければなりません」と語っています。

この他、ザッカーバーグ氏は「予約や商談の際に自分の名前を使うことができません。いたずら電話だと勘違いされて切られてしまうからです」「私の人生は、まるでマイケル・ジョーダンのESPNコマーシャルのように、普通の人の名前でいつも混乱を招いているように感じることがあります」「ラスベガスで講演中、リムジンの運転手がエスカレーターの下で『マーク・ザッカーバーグ』の看板を持って私を待っていたため、がっかりした大勢の群衆による大混乱が起きたこともあります」などとザッカーバーグCEOと同姓同名であることの苦悩を語っています。 ザッカーバーグ氏はMetaに対してアカウントの即時復旧および弁護士費用と失われた広告費用(1万1000ドル:約160万円)の支払いを求めています。なお、この訴訟が報じられた後、ザッカーバーグ氏のFacebookアカウントはBANから復旧したそうです。 長年、ザッカーバーグCEOと同姓同名であることでさまざまな悩みに直面してきたというザッカーバーグ氏は、「iammarkzuckerberg.com」というウェブサイトを立ち上げ、自身の名前がいかに人生に影響を与えてきたかをまとめています。

Mark Zuckerberg | Indiana Bankruptcy Attorney

https://iammarkzuckerberg.com/

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