【楽天】宗山塁が昭和のアイドルに…12日から「レトロシリーズ」昨年大反響で2年連続開催
懐かしの歌手、グループが、期間限定で令和によみがえる? 楽天イーグルス「昭和平成レトロシリーズ」が、12日からのロッテ4連戦(楽天モバイルパーク宮城)で開催される。このイベントは生成AIを活用し、選手たちが「昭和・平成ミュージシャン」に変身しているのが最大のポイント。さらに限定グッズやレトログルメ販売など魅力あふれる4DAYSとなっている。【取材・構成=山田愛斗】
◇ ◇ ◇
活動期間わずか4日間、幻のミュージシャンが“デビュー”する。AIの最新技術を使い、宗山塁内野手は「犬鷲隊」、岸孝之投手は「STRIKE ZONE」のメンバーというように「昭和・平成ミュージシャン」に変身。今カードはいわば最初で最後の公演だ。15日の試合が終われば、ソロアーティストは“引退”、グループは“解散”となる。
宗山は紫色のバンダナを巻き、一世を風靡(ふうび)した当時のトップアイドルをほうふつとさせる。「はちまきをしている様子とかが、テレビで見たことのある昭和のアイドルって感じがしますね」とにやり。また、クールな装いの岸については「全く違和感がないです。普通にミュージシャンにいそうで、かっこいいです」と大絶賛した。
宗山、岸以外の選手たちも、あっと驚く姿に扮(ふん)して登場する。その画像はスタメンパネル、場内ビジョン、スマイルグリコパークで掲出。さらにコンサート会場さながらミュージシャンと化した選手グッズが販売される。
楽天野球団マーケティング本部の松原健太郎本部長は「テーマを『昭和・平成のミュージシャン』としたので、より『あの頃』の『どの場面』なのかが明確になっていて、懐かしさやあるあるを感じていただけると思います。どの選手がどんなジャンルのミュージシャンになっているのか、ぜひ楽しみにしてほしいです」と笑顔で話した。
令和ならではの技術でレトロを表現している。「YouCam AI Pro」というアプリで写真を1枚アップロードするだけで、懐かしさを感じる画像を生成できる。「今の技術と昔のスタイルを融合させるという楽天イーグルスならではの面白い取り組みになったと思います」と力を込めた。
昨年も選手がタイムスリップした姿となり、若い世代から大きな反響があった。「SNSでは選手の昭和・平成風の生成AI画像がウケていましたね。若い世代にもウケるイベントなんだと手応えがありました」。成功体験ができたことも2年連続の「昭和平成レトロシリーズ」開催を後押しした。
そもそも、同シリーズはどういう経緯で実現したのか。「近年、10代、20代の来場者が増えていることもあり、イベント企画も若手社員に任せている部分が多いんです」。一方、ベテランスタッフの経験をもとに生まれるアイデアもある。今回がそのパターンで「昔から応援してくれている年長のファンの皆さん向けにも何か特別なイベントができないか? 『じゃあ昭和平成レトロをやろう』となったんです」と明かした。
今年は懐かしの平成の部屋を再現した「平成レトロ展」、オールドカー展示、仙台市内を中心にさまざまな場所の過去と現在の写真を並べて展示する「イヌワシ写真館」、レトログルメ、駄菓子販売など野球観戦以外も充実。昔風のスコアボードやスタジアムで流れる曲を昭和・平成の曲にしたりと、細かいところにもたくさんの仕掛けがある。
最後に松原本部長は「まずは昭和・平成を生きた大人の方々に来ていただいて、今年も我々と一緒に『これあったね』『懐かしい』と盛り上がっていただけたらなと思います」と願った。さらに「今の空前の平成ブームを引っ張っている若い世代には新鮮に映るものをたくさんご用意しているので、ぜひ我々の生きた時代を体感してほしいです。皆さん、ぜひ“宮城球場”へタイムスリップしに来てください」と呼びかけた。
懐かしいけど、新しい。新しいけど、懐かしい。過去と今が交錯する。
○…レトログルメは食べ終わった後も楽しめる工夫が施されている。喫茶店風ナポリタン、レトロなミニホットケーキなどが販売されるが、食後に容器の底にあるフィルムをはがし、平たくしてからハサミを使って切り離すと「昭和・平成ミュージシャン」に変身した選手カードになる。ラインアップは「犬鷲隊」が宗山、中島、古謝、伊藤で、「STRIKE ZONE」が岸、村林、鈴木翔、田中和の全8種だ。
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懐かしの歌手、グループが、期間限定で令和によみがえる? 楽天イーグルス「昭和平成レトロシリーズ」が、12日からのロッテ4連戦(楽天モバイルパーク宮城)で開催される。このイベントは生成AIを活用し、選手たちが「昭和・平成ミュージシャン」に変身しているのが最大のポイント。さらに限定グッズやレトログルメ販売など魅力あふれる4DAYSとなっている。【取材・構成=山田愛斗】
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活動期間わずか4日間、幻のミュージシャンが“デビュー”する。AIの最新技術を使い、宗山塁内野手は「犬鷲隊」、岸孝之投手は「STRIKE ZONE」のメンバーというように「昭和・平成ミュージシャン」に変身。今カードはいわば最初で最後の公演だ。15日の試合が終われば、ソロアーティストは“引退”、グループは“解散”となる。
宗山は紫色のバンダナを巻き、一世を風靡(ふうび)した当時のトップアイドルをほうふつとさせる。「はちまきをしている様子とかが、テレビで見たことのある昭和のアイドルって感じがしますね」とにやり。また、クールな装いの岸については「全く違和感がないです。普通にミュージシャンにいそうで、かっこいいです」と大絶賛した。
宗山、岸以外の選手たちも、あっと驚く姿に扮(ふん)して登場する。その画像はスタメンパネル、場内ビジョン、スマイルグリコパークで掲出。さらにコンサート会場さながらミュージシャンと化した選手グッズが販売される。
楽天野球団マーケティング本部の松原健太郎本部長は「テーマを『昭和・平成のミュージシャン』としたので、より『あの頃』の『どの場面』なのかが明確になっていて、懐かしさやあるあるを感じていただけると思います。どの選手がどんなジャンルのミュージシャンになっているのか、ぜひ楽しみにしてほしいです」と笑顔で話した。
令和ならではの技術でレトロを表現している。「YouCam AI Pro」というアプリで写真を1枚アップロードするだけで、懐かしさを感じる画像を生成できる。「今の技術と昔のスタイルを融合させるという楽天イーグルスならではの面白い取り組みになったと思います」と力を込めた。
昨年も選手がタイムスリップした姿となり、若い世代から大きな反響があった。「SNSでは選手の昭和・平成風の生成AI画像がウケていましたね。若い世代にもウケるイベントなんだと手応えがありました」。成功体験ができたことも2年連続の「昭和平成レトロシリーズ」開催を後押しした。
そもそも、同シリーズはどういう経緯で実現したのか。「近年、10代、20代の来場者が増えていることもあり、イベント企画も若手社員に任せている部分が多いんです」。一方、ベテランスタッフの経験をもとに生まれるアイデアもある。今回がそのパターンで「昔から応援してくれている年長のファンの皆さん向けにも何か特別なイベントができないか? 『じゃあ昭和平成レトロをやろう』となったんです」と明かした。
今年は懐かしの平成の部屋を再現した「平成レトロ展」、オールドカー展示、仙台市内を中心にさまざまな場所の過去と現在の写真を並べて展示する「イヌワシ写真館」、レトログルメ、駄菓子販売など野球観戦以外も充実。昔風のスコアボードやスタジアムで流れる曲を昭和・平成の曲にしたりと、細かいところにもたくさんの仕掛けがある。
最後に松原本部長は「まずは昭和・平成を生きた大人の方々に来ていただいて、今年も我々と一緒に『これあったね』『懐かしい』と盛り上がっていただけたらなと思います」と願った。さらに「今の空前の平成ブームを引っ張っている若い世代には新鮮に映るものをたくさんご用意しているので、ぜひ我々の生きた時代を体感してほしいです。皆さん、ぜひ“宮城球場”へタイムスリップしに来てください」と呼びかけた。
懐かしいけど、新しい。新しいけど、懐かしい。過去と今が交錯する。
○…レトログルメは食べ終わった後も楽しめる工夫が施されている。喫茶店風ナポリタン、レトロなミニホットケーキなどが販売されるが、食後に容器の底にあるフィルムをはがし、平たくしてからハサミを使って切り離すと「昭和・平成ミュージシャン」に変身した選手カードになる。ラインアップは「犬鷲隊」が宗山、中島、古謝、伊藤で、「STRIKE ZONE」が岸、村林、鈴木翔、田中和の全8種だ。