インフレ鈍化「救い」、先行きリスクも PCE巡りSF連銀総裁
デイリー米サンフランシスコ地区連銀総裁は30日、個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが鈍化したことについて、物価高に苦しむ国民には「救い」だが、インフレが先行き加速するリスクは残ると語った。2023年8月撮影(2025年 ロイター/Ann Saphir)
[30日 ロイター] - デイリー米サンフランシスコ地区連銀総裁は30日、個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが鈍化したことについて、物価高に苦しむ国民には「救い」だが、インフレが先行き加速するリスクは残ると語った。
米商務省が30日発表した4月のPCE価格指数は前年比2.1%上昇し、伸びは前月の2.3%から鈍化した。 もっと見る
デイリー氏はFOXビジネスの番組で「今日発表されたインフレ統計は、米国の消費者にとっては良い救いだ」とした上で、このデータは「政策決定者として見なければならないことの一部に過ぎない。先行きに目を転じると、リスクがある」と述べた。
金融政策は良い状態と改めて表明。経済が基本的に好調を維持し、インフレ率が低下し続ければ、今年2回の利下げが適切になるとの見解を繰り返した。
「しかし、インフレ率が2%になると確信できるまでは、今のところは緩やかに制約的な政策が望ましい」とした。
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