コーチが断言「日本はポーランドに追いつける」 バレー世界選手権

セッターの永露元稀選手(右)に声を掛けるロラン・ティリ監督=東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで2025年8月22日、小林悠太撮影

 ロラン・ティリ監督体制1年目のバレーボール男子日本代表。今年最大のターゲットが、12日にマニラで開幕する世界選手権だ。

 順当に勝ち上がれば、準々決勝で世界ランキング1位のポーランドと対戦する可能性が高い。7月末のネーションズリーグ準々決勝で敗れた相手で、雪辱戦となる。

 「ポーランドとの差はない。追いつける位置にいる」

 代表のスタッフに加わって4季目の深津貴之コーチ(36)は断言する。チームが着実に歩みを進めているという手応えがあるからだ。【小林悠太】

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象徴的だった「敗因」

 7月31日、ネーションズリーグの準々決勝。日本はポーランドに対し、23―25、24―26、12―25で敗れた。セットカウントは0―3だが、第1、2セットは接戦だった。

 勝敗を分けたポイントはどこか。

 データで象徴的だったのは、14本のブロック得点を相手に与えたことだ。日本の3本と比べ、4倍以上だった。

 深津コーチは敗因をこう分析する。

 「世界ランク1位で、ブロックの良いチームだとは分かっていました。そういう相手に対しては、いかに失点を出さないかが大事。しかし、特に第1セットの勝負どころで、スパイクミスと相手のブロックポイントが出てしまいました」

 ポーランドは世界トップクラスのアタッカーを多数擁し、昨…

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