ビットコイン、仮想通貨、AI株・・・利下げ局面で狙うべき「買い銘柄」と高金利で避けたい「リスクセクター」米国投資家が明かす「稼げる戦略」(みんかぶマガジン)
2025年9月現在、FRBの9月利下げが濃厚視される中、7月の物価上昇率は2.9%に上昇。一方で、失業率が上昇基調にあることから、スタグフレーションの懸念も広がっている。 これに対し、日本では日銀が利上げを計画中。長らく続いた「金利ゼロ」の時代が終わり、ふたたび金利のある世界へ移行しつつある。この日米金利差の縮小は、株式市場にどんな影響を及ぼすのか。 今回は、米国在住の投資家・ぶたまる氏(@Butamaru_Butako)にインタビュー。同氏の投資のマイルール、いまおすすめしたい銘柄、逆に避けたい銘柄を伺った。インタビュー全2回の第1回。 (2025年8月19日取材)
ーーここからは、ぶたまるさんの投資のマイルールを聞いていきます。 自分のルールは、ポートフォリオを長期・中期・短期に分け、セクターを分散させることです。レバレッジやマージンは用いず、決算と相場を毎日欠かさずチェックしています。 雇用市場の減速が鮮明となり、インフレ率も再び上昇している現在、短期ではキャッシュ比率を50%、長期では30%に高め、債券へとシフトしています。 調整の兆候としては、VIX(恐怖指数)が30〜40を超え、マージンコールが発生し、S&P500の予想PERが大きく低下した局面を買い場と捉えます。 一方で、VIXが15前後と比較的落ち着いている今のうちに、PERの高い銘柄を売却しておくのも有効です。 利益確定は特に横ばい局面では難しいですが、欲張らずに10〜30%のリターンで売却することがポイントです。次の買い場に備え、一部を利確して気持ちに余裕を持たせます。 シミュレーションでは、S&P500の10〜30%の下落を想定しています。 その際は、VIXが30以上に上昇した場合や、CAPEレシオ(景気循環調整後PER)が25倍以下、さらにFear & Greed Index(投資家心理を示す指標)がExtreme Fear(極端な恐怖)に達した場合を逆張り買いのトリガーとします。 また、PERを20倍以下を目安に、一括投資を避けて半年から1年のスパンで分割買いを進めていきますね。