米とカナダはウィンウィンの通商合意に至る公算大-駐カナダ米大使
Brian Platt
Photographer: Emily Elconin/Bloomberg
米国のホークストラ駐カナダ大使は4日、両国の貿易協議について楽観的な見通しを示した。トランプ大統領とカーニー首相の交渉により間もなく公正な合意が得られる可能性が高いとの見方を示した。
同大使はカナダ・オタワで開かれた米独立記念日の式典で、「自国のために交渉している2人がいる。合意がまとまれば、カナダの首相は『カナダにとって素晴らしい取引をした』と言えるだろうし、われわれの大統領も『米国にとって素晴らしい取引をした』と言うはずだ。つまり、完全なウィンウィンになるということだ」と語った。
米国とカナダ、メキシコの3カ国は、トランプ氏が1期目に結んだ米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を有している。しかし、トランプ氏はこの協定を事実上回避し、カナダ製の鉄鋼・アルミニウムや自動車に高関税を賦課した。カナダはこれら製品の対米主要輸出国だ。
これに対しカナダ政府は、車両やその他の消費財を含む数百億ドル規模の米国製品に報復関税を課してきた。しかし、3月に首相に就任したカーニー氏は、トランプ氏が数週間前に鉄鋼・アルミ関税を引き上げた際には報復措置を取らなかった。
両首脳は、7月21日までの合意を目指すことで一致している。
原題:US Ambassador Says ‘Win-Win’ Canada Trade Deal Is Within Reach(抜粋)
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