日産「マーチ」が復活!? 欧州で「新型マイクラ」世界初公開! 全長4m以下で「ちょうどイイサイズ」! 日本再導入の可能性はあるのか
2025年5月21日、日産は欧州市場向けに新型「マイクラ」を発表しました。マイクラは、日本でかつて販売されていた「マーチ」の欧州名ということで、国内導入も期待されるところですが、どのようなクルマに仕上がったのでしょうか。
日本向けに「ナローボディ版」もつくって欲しい!
日産は2025年5月21日、欧州市場向けのBセグメントBEV(バッテリーEV:電気自動車)として、新型「マイクラ」を発表しました。果たしてどのようなモデルなのでしょうか。
マイクラとは日本における「マーチ」の海外向け名称で、日本はもとより欧州地域で高い評価を集める人気モデルとなっています。
日本では2010年に登場した4代目モデルが最後のマーチとなっており、2022年夏に日本向けモデルの生産が終了して以来、その名が途絶えた状態となっています。
いっぽう欧州では、2017年春に5代目となるマイクラが登場し、2023年夏まで販売されていたため、今回発表された新型で6代目ということになります。
今回発表された新型マイクラは、従来のマイクラと同じくBセグメントに属するコンパクトカーとなっており、デザインもスタイリッシュで気取らないクルマというコンセプトを踏襲。
ヘッドライトは3代目モデルを彷彿とさせるような丸型のアウトラインを持つもので、テールランプもフロントと同様に丸型がモチーフのものが与えられています。
このように歴代マーチのエッセンスを採り入れたスタイルとなっている新型マイクラですが、ホイールアーチやサイドクラッティングなど、クロスオーバーSUVテイストも与えられているのは昨今のクロスオーバーSUV人気を表していると言えるでしょう。
そして足元には全グレードで18インチという大径のホイールを装着し、「アクティブ」ホイールカバーと、「アイコニック」及び「スポーツ」アルミホイールが与えられるとのこと。
またボディカラーは14色が用意され、ツートンカラーでは黒、またはグレーのルーフカラーが設定されることも明らかとなっています。
インテリアは歴代モデルの共通テーマである、シンプルで控えめでありながらも優雅さを感じるデザインを踏襲。
前席の収納スペースに富士山のモチーフを採用するなど、さりげないデザインの特徴を通じて日本らしさを表現しました。
ステアリングの奥にある10.1インチのディスプレイは、運転に必要な情報をドライバーに提供します。
インストルメントパネル中央に位置する同じサイズのタッチスクリーンディスプレイは、ナビゲーションやオーディオ、電話操作などにスムーズにアクセスできるようになっているとのこと。
現行「ノートオーラ」などに採用されている統合型インターフェースディスプレイと同様のものが搭載されているようです。
現在発表されているスペックは、ボディサイズのうち全長が4m未満、全幅が1.8m未満であると明かされています。
駆動用バッテリーは、40kWhのものが最高出力90kWで航続距離は308km、52kWhのものが最高出力110kWで航続距離408kmとなっています。
歴代のマーチのエッセンスを採り入れたデザインなどは魅力的で、日本への導入を期待する声もあるようですが、新型マイクラは現在のところ欧州専売モデルとなるようで、日本への導入は望み薄。
ボディサイズもかなり幅広となっていることから、日本の道路事情にはアンマッチと言わざるを得ません。
しかし同じデザインテイストを持った、よりコンパクトな“新型”マーチが日本市場で復活することを願っている人は、少なくないのではないでしょうか。
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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