連勝5でストップ「8回がね」 引退発表の森唯斗に「幸せな野球人生」…小久保監督コメント
徹底した独自取材、データ分析選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
ソフトバンクは20日、みずほPayPayドームでのオリックス戦に3-5で敗れ、連勝は5でストップした。同点の9回、杉山一樹投手が3四死球でピンチを招くと、廣岡に決勝の適時打を浴びるなど2失点で今季4敗目。打線は近藤健介外野手が初回に先制の適時打、5回に9号ソロ、9回には10号ソロを放つなど気を吐いた。先発の上沢直之投手は7回3失点の内容だった。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――DeNAの森唯斗投手が今季限りで現役引退することが発表された。 「ファームで一緒やったからね。1軍ではやってないけどね」
――2023年には当時2軍監督を務めていた小久保監督を胴上げしたいと話していたことも。 「そうですね。この間、連絡をもらいました。やり切ったと話していたので。やり切ったと思えるなら幸せな野球人生だったということですね」
――森投手の生き様をどう見ていた? 「評論家の時に初めて見たんですけど。春のキャンプであの投げっぷりを見て、プロで1年間持つのかなと思いましたけどね。見事にあのスタイルを貫き通しましたね。あそこまでしっかりと腕を振るには、体力がないと無理ですからね。何よりすごいのは、サファテの後のクローザーをしっかりと務めたことですよね。あれだけの投手の後はなかなかハマらないですよ。サファテが抜けた後にすんなりとハマったのが、ホークスが勝てた要因だと思います」
――2軍でもいつも早くに来て練習していた。 「トッププレーヤーはそういうものです。お手本になってくれていましたね」
――19日の2軍戦で柳田悠岐選手が守りについた 「守ってましたね。映像は見てました」
――1軍復帰に前進した形。 「日によって状態の良し悪しはあるみたいですけどね。いい日はあれくらい動けると分かったのは良かったですね」
19日の2軍戦で守備に就いた柳田の昇格時期にも言及
――しっかり治してから1軍復帰になる? 「そこまでしたらシーズンが終わってしまうので」
――フルで出られる状態でなくても昇格させる可能性はある。 「そういう話はしました」
――相性がいいオリックスとの4連戦。 「相性いいとは思わないですけどね。この前もよく勝ったなという感じだったので。相性の良さは感じないです。打線も強力だしね。何度も言うように、一戦必勝です」
――9連戦のローテはある程度固まった。 「そうですね。言えないですけど。ある程度は決まっています」
――リバン・モイネロ投手や大関友久投手に疲れもみえる。 「モイネロにとっても初めての経験でしょうから。『ええ経験や』って言ったら『こんな経験いらん』って答えていましたけどね。人生には全ての経験が必要ですから」
●試合後
――1点差まで追い上げたが。 「よく粘りましたけど、8回に(無死満塁で)点が取れなかったので。野球ってそうなりますよね」
――杉山投手が2失点。 「もう全然、全然。明日もいきますよ」
――近藤選手が2本塁打。 「体が万全じゃないんでね。どこまで出し続けていいか、本人と話しながらですね」
――前日は4三振。起用に迷いはなかった? 「バットが振れるならと」
――上沢投手は被弾したあの1球だけが……。 「まあそうですね。ただ、それより8回がね。あそこで取れていれば展開は違ったでしょうけど。また切り替えて明日ですね」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)