米、複数ウイルス株対応の万能型ワクチン開発へ

 5月1日、米厚生省は、季節性インフルエンザやコロナなど異なるウイルスの複数の株に対応する「ユニバーサル(万能型)ワクチン)」の開発を目指していると発表した。ケネディ厚生長官、ユタ州で先月7日撮影(2025年 ロイター/Jim Urquhart)

[1日 ロイター] - 米厚生省は1日、季節性インフルエンザやコロナなど異なるウイルスの複数の株に対応する「ユニバーサル(万能型)ワクチン)」の開発を目指していると発表した。

最初にこのニュースを報じた米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、政府はこのプロジェクトに5億ドルを投じる。

プロジェクトは厚生省と米国立衛生研究所(NIH)が発表した。新型コロナウイルス対策に振り向けた資金を、より多くのウイルスの研究に移行させる。

厚生省によると、ユニバーサル・インフルエンザ・ワクチンの臨床試験は2026年に開始し、米食品医薬品局(FDA)の承認は29年を見込んでいる。

同省報道官は、新型コロナワクチン・治療に代わる「費用対効果が高く透明性のある」プロジェクトだと説明した。

ケネディ厚生長官はワクチンに懐疑的な発言で知られる。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: