「Apple派との格差」がちょっと埋まったかも…“Android版AirTag”に感じた可能性(文春オンライン)

 しかし、2025年5月にリブランドされたAndroidの「Find Hub」(旧名:Find my Device/デバイスを探す)は、Appleの「探す」と同様、Android 16以降では追加アプリのインストールも不要で、OS標準の機能で対応タグの位置情報の検出が行えます。Androidもここにきてようやく、AirTagと同様の検索性能を、手に入れられたというわけです。  Androidは、国内でこそiOSにシェアで後塵を拝していますが、海外ではむしろ優勢な場合も多く、海外旅行などではAppleの「探す」よりも高い検索性能が期待できます。また国内でも、独自アプリをインストールしなくてはならない製品とは比べ物にならず、いずれはAppleの「探す」と双璧をなす存在になるのは確実です。今回のロジテック製品もそのひとつで、アプリのインストール不要で使えるのが売りです。

 ここからは、Find Hubに対応した「LGT-LWBETG1BKG」が、具体的にどんな製品なのか見ていきましょう。なお今回の試用は「Pixel 9 Pro XL」との組み合わせで行っています。  本体はAirTagとほぼ同じコインサイズで、電池を内蔵するため数ミリの厚みがあります。上部には穴が空いており、ストラップなどを通して使えます。  また外観からはわかりづらいのですが、中央部にあるボタンを押すことにより、アプリ経由で鳴らしたアラームを本体側で止められます。このほか本製品独自の機能として、防水防塵の規格である「IP65」に対応しています。  使い方を見ていきましょう。パッケージから出して電池をセットすると、すぐにAndroidアプリのFind Hubが本製品を検出し、リストに追加します。デバイス名およびカテゴリをわかりやすく変更することもできますが、特に何もしなくても問題ありません。  この状態でアプリ下段の「デバイス」をタップすると、地図を表示し、Find Hubで認識している本製品を始め、複数のデバイスの位置情報を表示できます。リストから本製品をタップすると、現在位置が地図上から見られます。  これらの画面を使えば、自分が今いる場所からタグがある位置までのルートを表示したり、音を鳴らしたり、紛失時にマークをつけたり、位置情報を知り合いと共有したりもできます。この辺りの機能はAirTagとほぼ共通で、紛失防止タグとしては一般的です。  強いて挙げれば、取り付ける持ち物に合わせてアイコンをカスタマイズできないのが違いといえます。またAppleの「探す」アプリと違って位置情報は自動更新されず、原則として手動でリロードしなくてはいけないのも相違点です。

文春オンライン
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