NY市場サマリー(4日)S&P最高値、ドル小幅高・利回り低下
<為替> ドルが小幅上昇した。5日の米雇用統計の発表を前に、大きな取引を控える展開となった。また、4日発表された労働関連指標は低調で、米連邦準備理事会(FRB)が月内の会合で利下げを実施するという観測を支えた。
終盤の取引で、ドルは対円で0.33%高の148.585円、対スイスフランで0.22%高の0.80615フラン。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが低下、2年債および10年債の利回りはそれぞれ4カ月ぶりの低水準を付けた。労働市場の弱体化を示す一連のデータを受け、連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを再開するとの見方が改めて裏付けられた。
ただ、5日の雇用統計の発表を控えたポジション調整の動きから、終盤にかけて利回りは下げ幅を縮小した。
取引終盤で、2年債利回りは2.4bp低下の3.589%。取引序盤には3.588%と、4カ月ぶりの低水準を付けた。
指標となる10年国債利回りは4.4bp低下の4.167%。取引序盤で一時、5月序盤以来の低水準となる4.167%まで低下した。
米金融・債券市場:
人工知能(AI)分野の主要プレーヤーとされる半導体大手ブロードコムは引け後の決算発表を前に1.2%上昇して終了。決算発表では第4・四半期の売上高見通しが市場予想を上回り、株価は時間外取引でも上昇した。
米国株式市場:
<金先物> 利益確定の売りに押され、7営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比28.80ドル(0.79%)安の1オンス=3606.70ドル。 金相場は前日までに6営業日続伸していた上、清算値ベースで史上最高値を連日で更新。 この日は米雇用統計の発表を翌5日に控えて市場参加者の間に警戒感が広がる中、利益確定の売りが先行した。
NY貴金属:
<米原油先物> 需給緩和懸念などを背景に売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.49ドル(0.77%)安の1バレル=63.48ドル。11月物は0.54ドル安の63.03ドル。
NYMEXエネルギー:
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