ロサンゼルス郡で今年初の西ナイルウイルス感染例 防虫剤使い、溜まった水は除去して!(9/18)

【ロサンゼルス17日】ロサンゼルス郡公衆衛生局は17日、今年初の西ナイルウイルスへの感染例が確認されたと発表した。

 同局によると、7月下旬から8月にかけて郡内の4人が西ナイルウイルスで入院し、患者はロサンゼルス中心部、アンテロープバレー、サンフェルナンドバレーの住民だった。

 西ナイルウイルスは感染した蚊に刺されることで感染する。典型的な症状には発熱、頭痛、吐き気、全身の痛み、軽度の皮膚発疹が含まれる。同局の発表によれば、一部の人ではウイルスが神経系に影響を及ぼし、麻痺、脳炎、髄膜炎、あるいは死に至る場合がある。

 当局は、誰もが西ナイルウイルスに感染するリスクがあるが、50歳以上の成人や慢性疾患を持つ人々は重篤な症状を発症するリスクが高いと指摘し注意を呼びかけている。

 すべての蚊がそうであるわけではないが、このウイルスを媒介する蚊の種類はロサンゼルス郡全域に生息する。専門家は住民に対して、防虫剤の使用、溜まった水の除去、蚊が家に入らないようドアや窓に網戸を設置するなど、蚊に刺される機会を減らすための一連の対策を取るようアドバイスした。

 当局によると、過去 5 年間にロサンゼルス郡で報告された西ナイルウイルス感染症は平均56件。感染者の多くは症状が出ないか、軽度の症状しか見られないため、実際の感染者数はこの数字よりもはるかに多いと当局はみている。

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