「ドジャース スネル投手がバッターの予想を上回る出来」松坂大輔解説 MLBナ・リーグ優勝決定シリーズ初戦
ミシガン湖の西岸に位置するウィスコンシン州ミルウォーキーにやってきた松坂さん。全世界で有名なハーレーダビッドソンは1903年、ミルウォーキーで設立されたんです。 そしてミルウォーキーといえば、ビールの生産地で有名です。 魅力あふれるミルウォーキー。ブルワーズの本拠地にやってきた松坂さん。まずは、お決まりの球場グルメから。長さ45センチの超ビッグなホットドッグはポストシーズン限定サイズ!ポテトやビール漬けのタマネギが入っています。 腹ごしらえを終え、グラウンドへ。14日の試合のポイントについて、松坂さんはこう話します。 「レギュラーシーズンの対戦成績は、ブルワーズ6勝でドジャース0勝。ドジャースの主力を完璧に抑えて勝っているが、その時とは状態も違うので、そのまま当てはまるとは思わない。レギュラーシーズンで対戦していない先発・スネル投手(32)をブルワーズがどう攻略するか。1つ1つのプレーが重くなる。1試合1試合、先のことを考えずに戦えるかどうか。きょうのこの試合を勝ちに行くという姿勢を作ることができるか」
ドジャースはレギュラーシーズン6戦全敗のブルワーズと敵地での対戦です。 4回、ドジャースは1アウト満塁のチャンスを作ると、打席にはポストシーズン打率3割超えのマンシー選手(35)。センターへの大飛球をセンターがつかみきれずグラブではじくとフェンスに当たり、これがフェアプレーになります。 サードベースに戻ってしまった3塁ランナーはホームでフォースアウト。さらにセカンドランナーもスタートを切っておらず、これもサードでフォースアウトになりました。痛恨のダブルプレーで得点を奪うことができません。 5回にも得点圏にランナーを置いたドジャースでしたが、この日の大谷翔平選手(31)は2つの申告敬遠と四球で勝負を避けられてしまいます。 大谷選手が見つめるなか、0対0の6回、4番・フリーマン選手(36)。高々と打ち上げライトへの大きな当たり、打球はスタンドへ!ここぞの場面でホームランを打ちます。 これが今年のポストシーズン第1号。ベテランの一振りでついにドジャースが先制点をあげます。 援護をもらった先発・スネル投手はチェンジアップの切れ味が抜群。8回まで1安打無失点で降板。見事なピッチングで後続にマウンドを託します。 9回に1点を加えたドジャースは佐々木朗希投手(23)をマウンドへ。しかし、3塁2塁のピンチを迎えると、犠牲フライでポストシーズン初失点。次のバッターに四球を与え、佐々木投手はここで降板となります。 その後2アウト満塁となり、マウンドには3番手のトライネン投手(37)。ここを空振り三振でしのいだドジャースが、レギュラーシーズン1度も勝てなかったブルワーズ相手に初戦勝利です。
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第1戦を制したドジャースについて松坂さんはこう話します。 「スネル投手の出来が非常に大きい。バッターの予想を上回る出来だった」 ブルワーズ打線を8回1安打無失点に抑えた先発のスネル投手。松坂さんが言う「バッターの予想を上回る出来」は1番・チョウリオ選手(21)との対戦で見えました。 7回の第3打席、チェンジアップを3球続けてからの4球目、最後もしつこくチェンジアップを投げ、三振に仕留めました。 「チェンジアップを連投すると、バッターは予想・対策をして打ちに行くが、それでもとらえることができなかった。スネル投手が投げるボールが上回った」 さらに、バッテリーの配球もバッターを上回りました。 「読みを外されている選手が多かった。6回のダービン選手の見逃し三振(チェンジアップ)。自分が予想したボールと違うボールが来た時の反応。8回のフリリック選手が見逃し三振した甘めのカーブ。自分のイメージとは違うボールが来た時の見逃し方。スミス捕手もサインを出しやすかった。それぐらいスネル投手の出来が良かった」 そして、1イニング持たず降板となってしまった佐々木投手についてはこう話します。 「(このポストシーズン)素晴らしいピッチングを続けていましたけど、“こういうピッチングになる時だってある”。またすぐ同じような場面で出番が回ってくる可能性は高い。いいイメージを持って、次の登板も迎えてほしい」 (「報道ステーション」2025年10月14日放送分より)
テレビ朝日