一カ所に集結した“ゴールデン・レトリバー”、その数なんと……!? 幸せいっぱいの光景に世界中から驚きの声【海外】
見渡す限り、フワフワした金色の毛並み──。
2025年12月8日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、ゴールデン・レトリバーが1つの公園に集まるイベントがありました。
画像はInstagramアカウント「fausduperre」からの引用開催場所は、ブエノスアイレス市内のパルマロ公園。そこには早朝から、多くの人と犬の姿がありました。
このイベントを企画したのは、アルゼンチンのインフルエンサー、ファウスト・デュペレさん。自身もゴールデン・レトリバーのオリ君と共に参加しました。
デュペレさんはSNSで次のように呼びかけ、イベントの参加者を募りました。
「世界最大のゴールデン・レトリバーの集まりを実現しよう!」
このシンプルなメッセージは、驚くほど多くの飼い主の心を動かしました。イベントの反響はどんどん大きくなり、当日いったいどれだけのゴールデンが集まるのか、期待が膨らみます。
そして迎えたイベント当日。集まったのは……、
なんと、2397頭のゴールデン・レトリバー!
全国各地から飼い主たちが愛犬を連れて集まった結果、同一の場所で同一の犬種が集まった出来事としては最大級の規模で、非公式ながら世界記録を更新。その圧巻の光景は、SNS上で「ゴールデンウェーブ」と称され、世界中の犬好きから大きな反響を呼びました。
ゴールデン・レトリバーは、社交的かつ穏やかな性格で知られる犬種です。その特徴どおり、集まった犬たちは飼い主が見守る中、公園内を自由に歩き回り、落ち着いた様子を見せていました。
スカーフやバンダナ、帽子などを身につけた犬も多く、会場はまるでお祭りのような雰囲気に。家族連れが写真や動画を撮影する姿も目立ち、その様子は瞬く間にSNSで拡散されました。
イベント終了後、デュペレさんはインスタグラムに次のように投稿しました。
「やったぞ、みんな。俺たちは世界チャンピオンだ。世界最大のゴールデン・ジョイントで世界記録を樹立した。この喜びは言葉にできないし、この感動は説明できない。ただただ感謝しかない」
彼は今回の集まりを、アルゼンチンの犬好きコミュニティにとって画期的な出来事だったと振り返っています。
多くの参加者にとって、このイベントは単なる記録更新以上の意味を持っていました。「これほど多くのゴールデン・レトリバーが一堂に会する光景は、初めて見ました」と話す人もいれば、愛犬との絆を語る声も聞かれました。
ニコラス・オレジャーナさんは、愛犬ルナについてこう語ります。
「子どもの頃から、彼女は家族の一員でした。一緒に休暇を過ごし、すべてを共にしてきたんです。ゴールデン・レトリバーは、特別な絆を築く犬種だと思います」
エレナ・デレオさんは、最初は不安を感じていた一人でした。
「たくさん同じ犬がいたら、アンジーを見失うのではないかと心配でしたし、喧嘩が起きないかも不安でした。でも、実際はまったく違いました。みんな愛情深くて、みんな優しかった。本当に素敵な体験でした」
年齢も背景も異なる飼い主たちに共通していたのは、ゴールデン・レトリバーへの揺るぎない愛情でした。集会後に共有された写真には、金色の毛並みの犬たちが、群れをなしてくつろぐ姿が映っていました。
画像はInstagramアカウント「fausduperre」からの引用ゴールデン・レトリバーは、その友好的な性格と都市環境への適応力から、アルゼンチンでも特に人気の高い犬種です。獣医師からは、行動のバランスが取れており、しつけがしやすい点が評価され、子どものいる家庭に勧められることも多いといいます。
今回の「ゴールデンウェーブ」は、そんな犬種の魅力を象徴する出来事となりました。数だけでなく、やさしさと絆が集まった一日だったのかもしれません。
現在、2397匹という数字は、ギネス世界記録の認定待ちとなっています。この数はカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで記録された従来の非公式記録、1685匹を大きく上回ったそうです。
正式に認定されれば、名実ともに世界最大規模のゴールデン・レトリバー集会として歴史に刻まれることになるかもしれませんね。