ソシエダ、マジョルカとの“未勝利対決”制して今季初白星&降格圏脱出!! 久保建英の絶妙スルーパス起点に決勝点
ラ・リーガは24日、第6節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダがFW浅野拓磨所属のマジョルカを1-0で破った。互いに未勝利の下位対決を制したソシエダは待望の今季初白星で降格圏を脱出。2試合連続で先発した久保は絶妙なワンタッチスルーパスで先制点の崩しを演出し、勝利に貢献した。一方、ベンチスタートの浅野は出番がなく、チームも6戦勝ちなしで降格圏にとどまった。
試合は立ち上がりから拮抗した展開が続く中、ソシエダは前半19分から立て続けに決定機を作った。まずは左サイドをFWアンデル・バレネチェアが持ち上がり、オーバーラップしてきたDFセルヒオ・ゴメスを使うと、S・ゴメスの折り返しのパスにバレネチェアが反応。ダイレクトシュートがGKレオ・ロマンを強襲した。
さらに直後の前半20分、ソシエダは左からのCKを久保が近い位置で引き取ると、対面の相手をいなしながら左足クロス。これがファーサイドのDFジョン・アランブルにぴたりと合ったが、ヘディングシュートは叩きつけすぎる形となって枠を外れ、久保にアシストはつかなかった。また同22分、右起点の攻撃からFWミケル・オヤルサバルがラストパスを送り、バレネチェアが左足を振り抜いたが、これも大きく枠を外れた。
その後はマジョルカがFWベダド・ムリキにボールを集めて決定機を迎えるが、ソシエダはGKアレックス・レミロの好セーブでピンチを免れる。ソシエダも前半41分、高い位置でのボール奪取からショートカウンターを仕掛け、相手を引きつけたオヤルサバルのラストパスからバレネチェアが抜け出すも、絶好の右足シュートはまたも枠を外れた。
前半45分には右サイドから久保が仕掛け、元同僚DFマルティン・バリエントとの接触で倒れ込みながらもプレーを続けると、ペナルティエリア右までえぐって折り返しのパス。これが相手に当たってあわやオウンゴールというボールとなったが、わずかに枠を外れた。そのままタイムアップを迎え、前半を0-0で終えた。
それでも後半5分、ソシエダが美しい崩しから先制点を奪った。加入後初先発のMFカルロス・ソレールが左サイドでボールを奪い、オヤルサバルに当てて速攻を仕掛けると、タイミングよくサポートした久保がワンタッチでスルーパス。これにバレネチェアが抜け出すと、最後はプレゼントパスをオヤルサバルが沈めた。
なおも攻めるソシエダは後半15分、久保が鋭いカットインでバイタルエリアを攻め込むと、最後は相手にボールを触られたが、そこに走り込んだソレールがGKロマンに襲いかかるミドルシュート。同24分には左サイドを攻め上がったS・ゴメスのクロスに久保が走り込んだが、左足シュートはミートせずに緩くゴールに向かい、DFアントニオ・ライージョにクリアされた。
すると直後、ソシエダはマジョルカのカウンターを受ける形となったが、MFマテオ・ジョセフの突破にレミロがうまく詰め、シュートを打たせずに対処すると、そこにすかさずDFドゥイェ・チャレタ・ツァルとアランブルがカバー。アランブルがかすかに爪先に当て、ピンチを免れた。
後半36分、ソシエダはマジョルカのセットプレーから攻め込まれると、MFサムエル・コスタのボレーシュートがバレネチェアの腕に直撃し、PKを告げるホイッスルが吹かれる。だが、そこでVARが介入。バレネチェアの腕には確かに当たっている可能性はあったが、腕はしっかりと畳まれており、PKは取り消された。
すると後半39分、ソシエダは久保とバレネチェアに代わってFWウマル・サディクとMFゴンサロ・ゲデスを投入。サディクは移籍意向のためプレシーズンツアーに参加しておらず、これが今季初出場となり、スタンドからはサディクに対するブーイングが送られた。そのまま試合はタイムアップ。ソシエダが未勝利対決を制し、降格圏を脱出した。
一撃必殺スルーパス#久保建英 絶妙のワンタッチパスでオヤルサバルのゴールを演出冷静な判断と正確な左足がチーム今季初の先制点を生み出すラ・リーガ第6節ソシエダ×マジョルカ