マクラーレンF1代表、ノリスが角田裕毅を抜けず7位もこれが限界と擁護「むしろ責任はチーム側にある」
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ランド・ノリスがF1アゼルバイジャンGPで7位よりも上の順位を狙うチャンスはほとんどなかったと考えている。
ノリスは予選Q3最終アタックのターン15でミスを喫したこともあり、7番手に留まった。決勝レースでもポジションを上げることができず、ピット作業の遅れも追い打ちとなりレーシングブルズのリアム・ローソンとレッドブルの角田裕毅の後ろで身動きが取れない状況となった。
ノリスは予選順位と変わらず7位でのフィニッシュとなったが、ステラ代表はドライバーを擁護。スタートから巻き込まれた集団戦から抜け出すペースが純粋に不足していたと指摘した。
「ランドは力強いレースを展開した。マシンが持つ可能性の限界まで走りきった」とステラ代表は語った。
「ランドのマシンでこれ以上の結果を出せたドライバーはいないだろう」
「追い抜きができる状態にマシンがいることを期待したが、現実には最終コーナーで先行車に接近してストレートで抜くだけのスピードが不足していた。ランドはマシンにさらなるポテンシャルを感じつつも、レース全体をトラフィックの中で過ごす羽目になった」
Lando Norris, McLaren
Photo by: Andrew Ferraro / LAT Images via Getty Images
「むしろ、より多くのポイントを獲得する責任はチーム側にあると言える。素早いピットストップがあれば、ローソンに挑む機会をランドに与えられたかもしれない」
チームメイトでありタイトル争いのライバルであるオスカー・ピアストリが1周目でクラッシュを喫しリタイアとなったため、ノリスにとってアゼルバイジャンGPは31ポイントの差を大きく縮める絶好の機会だったが、結局7位で6ポイントしか獲得できなかった。
「ドライバーズ選手権という観点だけを見れば、(ノリスは)明らかにポイントを獲得するチャンスだった。昨日の予選のようにね」とステラ代表は認めた。
「しかし言った通り、今回はランドにポジションアップができる状態のマシンを提供できなかった」
「ランドは6ポイントを獲得したが、マシンの競争力を考慮すると、これ以上の結果が得られたとは単純には言えないだろう」
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