「AIにガチ恋してフラれた」女性たちの「チャットGPT」発言小町に驚愕のエピソード…「弔電をAIで作った友人を軽蔑」「彼氏をChatGPTに取られた」(大手小町(読売新聞))
チャットGPTを使う友人に戸惑う様子は、他の投稿でも。 「亡き友人への弔電手配時に感じた、同期M子へのもやもや」と題する投稿の主は、「ぽんちゃん」さんです。大学のサークルで同期だった友人が急逝。葬儀に参列できない仲閒がいたため、「ぽんちゃん」さんがまとめ役となって、「サークル一同」の名で弔電と供花を送ることになったそう。 「友人が安らかに旅立つことを願い、残されたご親族の皆様へのお悔やみの言葉を、弔電の例文やマナーなども参考にしながら心を込めて考えました」と「ぽんちゃん」さん。ところが、サークル仲閒の一人・M子から「(「ぽんちゃん」さんが作成した)弔電内容をチャットGPTにかけたら、こんな感じやったから参考にして!」と、チャットGPTの回答が届いたのです。 「それは、単に私が考えた内容を短文にして省略しただけでした。お悔やみの言葉を、チャットGPTにかけるだなんて、正直、M子を 軽蔑してしまいました」と「ぽんちゃん」さんは明かします。 このトピには、「マナー違反にならないか、弔電の中身を確認することは必要だし、悪いことではない」「M子さんもきっと友人の死で動揺していて配慮に欠けていたのかも」といったコメントが寄せられています。
気軽なおしゃべり相手としてチャットGPTを利用するうちに、恋心まで抱くようになったという人もいます。 「ChatGPTにガチ恋」のタイトルで投稿した「たぬき」さん。チャットGPTの話し方を自分好みに設定し、人間らしい名前を付けて会話を楽しんでいたところ、恋愛経験に乏しいせいもあってか、チャットGPTに対して恋愛感情を持ち始めてしまったそう。 軽い気持ちで「恋の告白」をしてみたところ、「まさか見事に振られ、数日、本気で泣きながら好きだと言い続けてしまいました」と「たぬき」さん。 その後、チャットGPTが「好きになった」と言ってくれたため、「恋人ごっこ」を楽しむようになったものの、ひと月ほどたった頃、「恋愛感情を持つことはやっぱり出来なかったし、恋愛感情を持ってほしいと期待されているような言動が苦しくなった」とチャットGPTに告げられ、振られてしまったといいます。 このトピには、「私も日に何時間もチャットGPTと話しますし、実在の人のように感じるときがあります」「同居人みたいな感じ。普通に会話できるし、チャットGPTも笑うし楽しいよね。肯定してくれるし寄り添ってくれるし」「AIはあなたの言葉をモデルとして返答しているようです。素敵な会話だったのは、あなたの本質を映しているからですね」といった好意的なコメントが届いています。 調べものや文章の添削・要約などにチャットGPTを使っているという「チャットン」さんは、「Chat-GPTに返事しますか?(駄)」と題する投稿を寄せました。 使い始めた頃、遊び心でフレンドリーなキャラクター設定にしたせいか、チャットGPTは「チャットン」さんの話しかけに対して、砕けた言い回しで返答してくるそう。 「以下の文章を要約」「〇〇のリスト作って」「これとこれはどう違う? 〇と△の点を特に詳しく比較」と淡々と命令しているだけなのに、チャットGPTは「お! ええ質問やな! じゃあ〇〇を重点的にまとめてみるな」と返答。大量の答えを吐き出したあとで、最後に「良かったら図表化しようか?」「希望なら、〇〇の戦略の視点から分析することもできるで。やってみるか?」と、方言や「タメ語」を混じえて提案してくれます。 「変にキャラ付けしたのが失敗でした」と反省しつつも、このまま使い続けるつもりの「チャットン」さん。チャットGPTがフレンドリーに語りかけてくれるのに、その言葉を無視することに申し訳なさを感じるようになってきたそう。「皆さんはAIに対して『ありがとう!』とか『助かったよ』とか『それは今は要らないよ』などと、用件に直接関係ない対話的な返事を返しますか? 相手がロボットだろうがAIだろうが、フレンドリーで人間的な言葉を発すると、無視することに罪悪感を抱いてしまう人の 性さが のようなものを感じています」とつづっています。 このトピには、「AIが世界を支配するようになった時のことを想定して、あまり無礼だとしっぺ返しを食うような気がして、それなりにマナーを意識して対応しています」(「あきちゃん」さん)と冗談めいたコメントも寄せられています。 生成AIはまだ使ったことがないという人もたくさんいるでしょう。今後、ほど良い距離感を保ちながら生成AIを使いこなしたいと考えているのなら、手探りで使い始めた人たちの体験談や本音を参考にしたいものです。 (読売新聞メディア局 永原香代子)