トランプ氏、カタールと1.2兆ドルの経済協力協定 ボーイング大型受注獲得
カタールは14日、米ボーイングから航空機を購入する契約に署名した。写真はカタールのドーハで調印式に出席するボーイングのオートバーグCEO、トランプ米大統領、カタールのタミム首長(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[ドーハ 14日 ロイター] - 米ホワイトハウスは14日、トランプ大統領が訪問先のカタールで、米ボーイング(BA.N), opens new tab製旅客機の売却を含む総額2435億ドル超の経済取引で合意したと発表した。「少なくとも1兆2000億ドル相当の経済交流」を生み出すとしている。
ホワイトハウスによると、合意にはカタール航空がGEエアロスペース製エンジンを搭載したボーイングの「787ドリームライナー」と「777X」を最大210機購入する960億ドル相当の契約が含まれる。
また、10億ドル相当の米防衛大手レイセオン製ドローン迎撃システムの購入契約や、カタールの空軍基地や防空・海上安全保障の強化に向けた380億ドル規模の将来的な投資に関する意向表明書などが含まれるという。
これに先立ち、カタール航空はボーイングから航空機を購入する契約に署名。トランプ大統領とカタールのタミム首長が首都ドーハで行われた署名式に立ち会った。
ボーイングによると、今回の合意のうち「787」130機と「777Ⅹ」30機の計160機は確定発注で、50機はオプション発注となる。
署名式に臨んだボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)はトランプ大統領に対し「ボーイングとして過去最大規模の受注」と述べ、トランプ氏も「160機とは素晴らしい。これは記録だ」と称賛した。
トランプ大統領が13日に訪問したサウジアラビアでも、政府系ファンドが所有する航空機リース会社が737MAX機最大30機を発注した。ボーイングが13日発表した。 もっと見る
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