国連安保理、インドとパキスタンに軍事衝突回避求める

 国連安全保障理事会は、係争地域カシミール地方で4月に発生した観光客襲撃事件を巡り、関係が悪化しているインドとパキスタンに、緊張を緩和し軍事衝突を避けるよう促した。パキスタン外務省が6日明らかにした。アムリトサル近くの印パ国境で4月撮影(2025年 ロイター/Pawan Kumar)

[イスラマバード/ニューデリー 6日 ロイター] - 国連安全保障理事会は、係争地域カシミール地方で4月に発生した観光客襲撃事件を巡り、関係が悪化しているインドとパキスタンに、緊張を緩和し軍事衝突を避けるよう促した。パキスタン外務省が6日明らかにした。

パキスタン外務省によると、安保理は5日に会合を開催。インド・パキスタン情勢、インドによる行動の「差し迫った脅威」を示す情報について説明があった。「彼ら(安保理メンバー)は、緊張を緩和し、軍事的対立を避けるために、対話と外交を求めた」という。

パキスタンは現在、安保理の非常任理事国。インドは非常任理事国ではないが、5日の会合前に理事国と協議を行った。インド筋は、多くの理事国が、パキスタンによる最近のミサイル発射実験と核を巡る発言が事態を「エスカレート」させる要因との認識を示したと述べた。

グテレス国連事務総長は5日、「制御不能に陥りやすい」軍事衝突を避ける必要性を強調し、「今こそ最大限の自制と瀬戸際からの退却が必要だ」と述べた。

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