ファッションは「心の鎧」、心理学が証明する服装が思考と行動に及ぼす影響(Forbes JAPAN)

鏡の前に立ち、選んだ服が強調しているのは自分の最大の長所だろうかと悩む──誰にでも、経験のあることだ。そのとき、問題にしているのはその服の生地やフィット(スタイル)だけではない。自分自身の気持ちだ。選んだ服は、その日一日の調子を左右する。完璧なら、何であれこれから起きることに打ち勝つ自信を持って、出かけることができる。 自分の個性や体形、気分に合った服は、私たちの外見や全般的な心の持ちようまでも変えることができる、日々のツールだ。完璧にサステナブルなレザージャケットを作ることを目指すブランド、AS by DFの創業者デニース・フォーシルは、「ファッションは、人に自信を持たせることも、失わせることもできます」と語る。 私たちがトレンドについて、特にSNSから大きなプレッシャーを受けていること、そしてメディアから絶え間なくブレインウォッシングされていることが「問題」だと指摘する彼女はその理由について、次のように述べている。 「私たちには収まるべきひとつの型があり、そこに収まらなければならないのだと考えるようになります。それは、私たちの自信をひどく打ち砕く可能性があります」 アメリカ心理学会(APA)は2012年、ウェブサイト内で紹介している概念に、「着衣認知理論(エンクローズド・コグニション)」を加えた。身に着ける服は私たちの思考や感情、行動に影響を及ぼすことを示す概念であり、服が象徴的に持つ意味と、それを着る経験の関連性、私たちの認知プロセスに影響を与えるものだということを強調するものだ。 つまり、私たちが身につけるものは微妙に、だが大いに、私たちが自分自身をどのように受け止め、タスクをこなすかということに影響を及ぼしていると考えられるということだ。 さらに、米国国立医学図書館(NLM)がインターネット上で公開している文献検索データベースによると、2023年に発表された論文「Dress is a Fundamental Component of Person Perception(服装は人の印象を形成する基本的要素)」では、他者が私たちをどのように受け止めるかということを大きく形作るのは、服装だと指摘されている。

Forbes JAPAN
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