ブルーオリジン、火星と地球の通信を中継する「火星通信衛星」を発表(UchuBiz)

米Blue Origin(ブルーオリジン)は米国時間8月13日、火星を周回しながら火星と地球の通信を中継する衛星「Mars Telecommunications Orbiter(MTO)」を発表した。  MTOは他の火星探査機よりもはるかに大容量の通信帯域を提供することで、火星表面や軌道上での無人探査、将来の有人火星探査を支援することが目的。衛星は2028年の打ち上げを計画している。  現在、火星からのほとんどのデータは、米航空宇宙局(NASA)が運用している「Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)」や「Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN(MAVEN)」、欧州宇宙機関(ESA)が運用している「Trace Gas Orbiter(TGO)」などで通信されている。これらの宇宙機が運用を終了した場合、MTOはそのギャップを埋めることになる。  MTOはBlue Originのモジュラー衛星バス「Blue Ring」(ブルーリング)をベースに構築されている。同社によれば、MTOは電気推進と化学推進を活用したハイブリッドスラスターシステムで運用され、その機動能力とミッション寿命を拡大すると説明する。  Blue Originによれば、MTOは「広域をカバーするブロードビームに支えられた、複数の操縦可能な高速リンク」を運用する。さらに、火星低軌道に展開式の極超短波(UHF)リレー衛星を配置することで、性能を増強できるとしている。

塚本直樹

UchuBiz
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: