トランプ氏、米企業幹部引き連れて訪中も-政権が水面下で準備
Jenny Leonard、Catherine Lucey
- 政権、年内訪中の場合に同行の意向を米企業幹部に打診-関係者
- 対中強硬派が多い政権内で訪中への抵抗強く、実現は見通せない
米政権は、トランプ大統領が年内に中国を訪問する場合に同行の意向を米企業幹部に打診していることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。米国が中国経済との「デカップリング(切り離し)」を目指す姿勢をほのめかす中でも、両国経済の関係強化を模索する動きとも受け取れる。
複数の関係者によると、米商務省は複数の米企業の最高経営責任者(CEO)に対し、訪中への関心を探る電話をかけている。関係者は協議の非公開を理由に匿名で語った。ただ、打診を受けた企業幹部の数や、同行を表明した幹部の有無は分かっていない。
訪問の機会としては、秋に韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、その直後にマレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)主催の首脳会議が想定されているという。米大統領は両方の会議に出席することが多い。
ホワイトハウスのレビット報道官はコメントを求められた際、現時点で訪中の具体的な予定はないと述べた。商務省はコメントを控えた。
関係者によれば、対中強硬派が多い政権内では訪中への抵抗が強く、トランプ氏が最終的に訪中するかどうかは見通せない。
ただ、こうした早めの打診は、大統領として米企業のために取引をまとめ、米国製品の新たな市場開拓を後押ししてきたトランプ氏の姿勢を際立たせている。
原題:Trump Aides Envision Presidential Trip to China With CEOs in Tow(抜粋)
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