NHKのエース「和久田アナ」いよいよ再臨か? 関係者をザワつかせた“復活のサイン”とは
6月中旬、都内某所で総勢ン十人が参集する盛大な送別会が催された。 参加者の一人が言う。 「定例の夏の人事異動に伴って『ニュース7』の幹部ほか複数のスタッフが番組を去ることになり、お別れの会が開かれたのです。どよめきが起きたのは、昨年3月まで1年間、番組のメインキャスターを務めた和久田さんからのメッセージがアナウンサーによって代読された時でした」 栄転する幹部らに“お世話になりました”などと祝意と感謝を表する内容だったが、そもそも彼女がメッセージを寄せたこと自体に驚きが広がったのだ。 「彼女がニュース7のキャスターに就いたのは第1子の出産後間もない2023年4月。0歳児を抱えるママ業との兼務という事情に配慮し、特別な体制が敷かれました。月〜金=週5日登板ではなく、月〜木=週4日登板でよしとしたのです。しかし、特例措置たるこの“和久田シフト”が軌道に乗った矢先の23年末に第2子妊娠が発覚、出産に備えるため24年3月で番組を去った。今回、参加者の誰もが“なぜ彼女が?”“どうして今?”と勘繰ったのも無理はありません」(同)
会場がザワつく中で、これを「復帰のサイン」と捉えた関係者も少なくない。 NHK関係者いわく、 「彼女はニュース7のほか『おはよう日本』『ニュースウオッチ9』でもキャスターを務め、三つの看板番組を経験した。おまけに紅白歌合戦の総合司会も担った稀有(けう)な存在で、視聴者人気も高く、そんな“女王”の早期復帰を望む声は以前からありました。局も本人も、そのことを意識していないはずがない」 これと関連するのが、次期会長人事を巡る動きだ。 発端は5月21日、稲葉延雄会長が定例会見で「初期の肺がんが見つかった」と公表したことだった。 「本人は会長職を継続する意思を示し、実際、現状は体調面でも業務に何ら支障はありません。ただし発言を受けて“ポスト稲葉”に向けた動きが始まっています。本命は井上樹彦副会長で、対抗馬に小池英夫専務理事の名が挙がっている。どちらが後を襲っても、実に7代ぶりのプロパー会長誕生です」(同) NHKは来年、建設費657億円を投じた新情報棟の稼働を迎える。 「そのため情報、報道、ニュースの分野で何か目玉を打ち出したい。新会長が誕生した暁には、和久田さんの再登板はまたとない切り札になり得ます」 と、関係者は続ける。
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「井上さんが会長になったら、視聴率低迷にあえぐ『NHKスペシャル』での起用もあるかもしれません。小池さんが会長になった場合は、井上副会長の下で配置されたアナの入れ替え断行すらあり得ます。ニュース7の月〜木を担当する副島萌生(めい)アナや、ウオッチ9の星麻琴アナを飛ばし、代わりに和久田さんを据える可能性だって否定できませんよ」(前出の関係者) さらに別の“効果”も。 「昨今、NHKはママさんアナの起用にとりわけ熱心です。『あさイチ』の鈴木奈穂子、平日正午のニュースを読む合原明子、『日曜討論』の上原光紀、『おとな時間研究所』の杉浦友紀……。彼女らママアナの職場復帰は“時代の要請に向き合うNHK”のアピールにもつながります」(同) 画面に映らずとも注目の人。「ナンバー1アナ」に休む暇なし、というわけか。
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