マックの「500円セット」復活! 過去には“390円セット”も 価格の歴史を振り返る

 マクドナルドは2025年3月12日から、「ハンバーガー」のセットを500円で販売開始しました。ハンバーガーの500円セットが販売されるのは、10年ぶり。懐かしさを感じる人もそうでない人も、お得に満足できるのがうれしいですよね。

 一方、「昔はマックのセットメニューはもっと安かった」と感じている人もいるかもしれません。では実際、過去販売されていたマクドナルドのセットメニューと、現在販売されているセットメニューには、どのくらいの価格差があるのでしょうか? 今回は過去、特に話題になったマクドナルドのセットメニューなどを含め、現在との価格の違いを見ていきましょう。

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500円台のセットメニューは五つだけ!

 今回新たに500円セットに追加された「ハンバーガー」セットは、ハンバーガーに加えてサイドメニュー(マックフライポテトMサイズ・チキンマックナゲット・5ピース・サイドサラダ・えだまめコーンのいずれか一つ)とドリンクMが付くメニュー。「マックチキン」セットと並ぶ“ワンコイン”メニューとして提供されています。なお2025年4月現在、朝マックを除くレギュラーメニューで500円台のセットメニューは、「ハンバーガー」「マックチキン」に加え、「スパチキ(スパイシーマックチキン)セット」「チキチー(マックチキンチーズ)セット」「エグチ(エッグチーズバーガー)セット」の五つのみです。

 なお、マクドナルドの公式Xではワンコインセットのプロモーションとして、4月30日中に該当ポストに「#ワンコインでマック満喫」のハッシュタグを付けて“リプライ”すると、1000円分のマックカードをプレゼントするのキャンペーンを実施しており、話題を集めています。

まずは現在の価格を確認!

 2025年4月現在、マクドナルドでは朝マック終了後の午前10時30分からレギュラーメニューが販売されています。一部店舗やデリバリーでは価格が異なるものの、「ビッグマックセット(750円)」「ダブルチーズバーガー セット(700円)」「てりやきマックバーガー セット(670円)」「フィレオフィッシュセット(680円)」など、比較的リーズナブルな価格が並びます。

画像:マクドナルド

 一方、午後5時から販売開始される夜マックでは、パティが通常の倍になる「倍バーガー」が登場。レギュラーメニューの価格に+120円、または240円の価格で、ボリュームたっぷりなバーガーのセットが楽しめます。「倍ビッグマック セット」は価格が990円と少々高く感じる設定かもしれませんが、食べ応えが倍と考えるとほどよい価格帯なのかもしれません。

過去には流行語大賞になったセットメニューも

 マクドナルドでは過去にさまざまな価格帯のセットメニューが販売されていましたが、中でも特筆すべきなのは1987年11月に販売された「サンキューセット」でしょう。同セットは、ハンバーガー+ポテトSサイズ+ドリンクのセットで、390円で提供されました。輸入原材料の円高差益還元により実現したサンキューセットは、同年の「新語・流行語大賞」で大衆賞を受賞。社会現象になるほどの大きな注目と話題を集めました。

 バブル崩壊直後の1994年には、先に経済不況にみまわれていたアメリカなどで売り上げか好調だった「バリューセット」を日本で初導入。同セットはハンバーガー+ポテト+ドリンクのセットで、ハンバーガーの内容により400円・500円・600円という三つの価格帯が用意されていたのが特徴です。

 セットではないものの、2005年4月からはスイーツ・コーヒー・ハンバーガーなどの幅広い単品メニューをワンコインで提供する「100円マック」がスタート。以降は、2015年に「おてごろマック」、2020年からは「ちょいマック」として提供が続けられており、おてごろマックとして誕生した「チキチー(マックチキンチーズ)」「エグチ(エッグチーズバーガー)」は現在でもセットメニューが販売されるほどの人気を獲得しています。

マックの価格、高い? 安い?

 当時の経済状況などを鑑み、「利用しやすさ」を追求しながらセット価格を変動させてきたマクドナルド。昨今の日本では物価高騰が続き、自炊でも外食でもお金のやりくりが大変になってきました。そんな中、ワンコインで手軽に楽しめるマクドナルドの500円セットは食の楽しみの一つとして利用しやすい価格設定かもしれませんね。

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