カナダのカーニー首相、ダボス会議演説が話題 全文を日本語と英語で

 スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会ダボス会議)で20日、カナダのカーニー首相が行った演説の日本語訳と英語の全文は以下の通り。

(日本語訳は在日カナダ大使館による仮訳。英語の全文はカナダ首相府発表)

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「原則と現実―カナダの進む道」

世界経済フォーラム年次総会 マーク・カーニー首相演説

2026年1月20日 スイス、ダボス

 カナダ、そして世界が転換点を迎えているいま、皆様と共にここにいることは、光栄であると同時に私の責務でもあります。

 本日私は、世界秩序の断絶、美しい物語の終焉(しゅうえん)、そして大国間の地政学が一切の制約を受けない残酷な現実の始まりについて話します。

 しかし同時に申し上げたいのは、カナダのようなミドルパワー(中堅国家)をはじめとする他の国々が無力ではないということです。これらの国々は人権尊重、持続可能な開発、連帯、主権、領土の一体性といった、私たちの価値観を体現する新たな秩序を構築する能力を持っているのです。

 弱き者の力は誠実であることから始まります。

 私たちは、大国の競争が激化する時代に生きていることを日々思い知らされています。ルールに基づく秩序は衰えつつあります。

 「強者はしたいことをして、弱者はそれを耐え忍ぶ」

 トゥキディデスのこの警句は不可避なものとして語られます―国際関係の自然な論理が再び前面に出てきているのだと。そしてこの論理に直面して、各国は波風を立てずにやっていくために同調する傾向が強くなっています。迎合し、トラブルを避け、従順であることによって安全を買おうとする。

 しかし、そうはいきません。

 では、私たちにはどのような…

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