ホンダがやっと(?)本気で「走って楽しいHVとBEV」を作ってきたぞ!! 次世代HVとSuper

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 ホンダが次世代ハイブリッドを次世代アコードクラスのプラットホームに搭載したモデルと、ジャパンモビリティショー2025(JMS)に出展した、N-ONE e:をベースにした「Super-ONE」(すでにSNSでは「ブルドック」と呼ばれている)の試乗会を行った。どちらも「エコカーだって相当楽しいじゃん!」と思わせる仕上がり。能書きや前置きやウンチクは後回しにして、試乗レポートからお届けしたい。

文:国沢光宏、写真:本田技研工業

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 まず次世代ハイブリッドモデルの試乗から。

 写真を見れば解るとおりシビックベースながら前後左右が広がっている。となればアコードですね。

ホンダの社内呼称は「Next Generation Hybrid Study」。プレリュードに搭載される2Lガソリンエンジン+モーターのHVシステムがさらに進化され搭載。プラットフォームもさらに進化している

 運転席に座ると外観と同じく完全な試作車。インテリアだって張りぼてだ。このタイミングでの試作車、2億円くらいする。試乗にあたりまったく制限を掛けられなかったので慎重になりながらも最初から早めのペースで走り出すと「あらま!」。素敵な手応えだったりして。

 安心出来るし、もはや楽しい。

 となれば壊さないように配慮しつつアクセル全開! するとどうよ! これホントにハイブリッドなの? と思うくらいエンジン車である。何よりエンジン音が気持ちいい! あとで聞いたのだけれど、全域ストイキ(完全燃焼)の急速燃焼しているそうな。燃費と出力の両立を狙う技術であり、スーパーGTなどに使われてる競技用エンジンの流れ。

 試作車は市販段階じゃ騒音規制をクリア出来ないレベルの華やかな排気系と組み合わせているため、エンジン回転数が上がると素晴らしい音を出す。合わせてプレリュードでも採用済みの「まるでマニュアルミッション車のような乗り味の制御」を入れている。プレリュードはスピーカーで音を出しているが、試作車はリアルな振動&エンジン音なので、大笑いするくらい楽しい!100%モーター駆動のクルマと思えないレベルだ。

 ホンダは今後こういったハイブリッドを展開していくそうな。

テストコースでスキール音を鳴らしまくって走る国沢さん。マジで楽しそうでした。早く公道で乗りたい!! プレリュードってこのHV群の「前奏曲」だったんですね

 社会性や道路環境を考えると絶対的な動力性能の追求は意味を失っていく。適切な動力性能と優れた燃費を確保しながら、いかに楽しませるか、という技術(半分バーチャルでよい)がニーズになってくるだろう。さらに仮想ギア段数を多くすれば一段と楽しくなると思う。

 プラットホームも興味深い。簡単に説明すると、サスペンションの付け根はガッシリさせながら、車体全体をコントロールした状態で”しならせ”て路面をトレースするというもの。考えてみたら車体を「剛体」(まったく変形しない物体)にすることなど出来ない。サスペンションの取り付け部さえ固めれば、軽量化としなやかな挙動を両立出来るというコンセプトである。

 乗るとどうか。コレがなかなか! 走り出しですぐの素敵な手応えの要因になっているんだと思う。気がつけパワーユニットの仮想ギアをフルに使い、相当なペースで走ってる。

 次期型アコードと思える普通のセダンながら「こいつぁタイプRか?」てなイキオイ。同じような味付けのクルマがフィットとかになってくると、ECOで楽しいクルマになると思う。期待大!

次ページは : 「クルマの楽しさ」は時代によって変化していく……

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