三井住友銀行、印イエス銀の株式取得へ協議=関係筋

 三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友銀行(SMBC)がインドのイエス銀行の株式を取得する方向で協議していると、現地紙エコノミック・タイムズが6日、複数の関係者の話として報じた。写真はインド・ニューデリーにあるイエス銀行の支店。昨年8月撮影(2025年 ロイター/Ainnie Arif)

[6日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T), opens new tab傘下の三井住友銀行(SMBC)がインドのイエス銀行(YESB.NS), opens new tabの株式を取得する方向で協議が進んでいると、この取引に詳しい3人の関係者が6日明らかにした。SMBCはイエス銀の51%株取得を目指しているという。

成立すれば、特に外資が関与するディールがまれなインドの銀行セクターにおいて、最大規模の案件となる可能性がある。

所有権の制限、厳格な資本要件、銀行セクターの国による支配が、外資系銀行のインドでの事業を抑制してきた。2020年にシンガポールを拠点とするDBSグループが経営難に陥ったラクシュミ・ビラス銀行を買収したのが、このセクターにおける直近の大型案件だ。

SMBCは、昨年からイエス銀の筆頭株主であるインドステイト銀行(SBI.NS), opens new tabおよびインド準備銀行(RBI、中央銀行)と話し合いを続けてきたが、所有権や議決権に関する問題を背景に交渉は難航。

ただ関係者によると、RBIはその後、SMBCに口頭でゴーサインを出し、取引ストラクチャーが6月までに発表される見通しという。

イエス銀は財務状況が悪化したことから2020年3月に規制当局の主導で再編。この一環として、インドステイト銀はイエス銀の24%株を保有することとなった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: