約8割も経験あり! 他人から悪口を言われたこと。悪口に引きずられないためにできること

最初にみんなの声から紹介します。 Q:人から悪口を言われて傷ついた経験がありますか?   ある 75.7% ない 7.7% わからない 15.4% その他 1.2% 「ある」と回答した方が75.7%もいました。その内容について聞いてみると…。 「容姿をディスられた」(あーと) 「美術の作品で、他の人のものをパクったと言われました」(みすず) 「SNSでフォロワーが増えてきたあたりで、調子に乗ってるなどと。別のフォロワーさんから、とある掲示板で名指しで誹謗中傷されているよと教えてもらった」(あやチョコ) 「何をしたいかわからないって言われた」(さち) 「職場でいじめに遭っていた。私がお局になつかなかったので、かわいくなかったみたい。くせ毛を揶揄されたり、無理なシフトを組まれたりした。聞こえるところでわざと(悪口を)言ってきた」(Luka) 「前職で入社したてのころ、当時の上司にわざと聞こえるように『仕事ができない』と悪口を言われたことがある」(たけお) 「職場の後輩に指導のために話を聞いた上でアドバイスをしたら『冷たいですね』と言われていたのを同僚から聞いた」(みかん) 「『妊婦だから仕事が頼めない。夫婦で同じところで働いてイチャイチャしてる』などの悪口」(nina) 「いろいろあるけど一番パンチが効いていたのは、社会人になってから、職場で『(嫌がらせで)泣かないのが気にくわない』と言われたこと。対面で直接」(かびごん)

体験談を読むとつらいエピソードがたくさんですね。最後に心理カウンセラーの野村香英さんに、人からの悪口で傷ついた時の感情の処し方や、悪口を言ってきた人や相性が悪いと感じる人との距離の取り方などについてお聞きしました。 「悪口を言われても『気にしないでおこう』と思えれば良いですが、そう簡単に割り切れるものではありませんよね。 心にダメージを感じ、辛い気持ちになることもあるでしょう。 まず悪口を言われた時に大切なことは、『私がダメだから悪口を言われたんだ』と自分を攻撃しないこと。 全て自分のせいにしてダメ出しを繰り返してしまうと劣等感が強化されてしまい、何重にも苦しくなってしまいます。 心の傷を自らが広げていかなくても良いのです。 あなたはあなたの味方であってほしいと思います。 なぜなら悪口を言われた方がダメなのではなく、悪口を言う人の心に問題があるから。 想像してほしいのですが、毎日小さな出来事にも幸せを感じ感謝できる心の人が『今日はあいつが気に入らないから、いじめてやろう』と思うでしょうか?  きっと思わないですよね。 悪口を言う人は、実はとても傷ついている人です。 心理的に人は、自分を攻撃し続けて、それでも足りない場合に他人を攻撃します。 悪口を言う人は実は自己嫌悪が強く、不平不満で心の中がグチャグチャになっています。 もちろんそうは見えない場合もありますが、幸せを感じている人は『悪口を言ってやろう』という思考になりません。 人は自分の心を他人に映し出します。 容姿の悪口を言ってくる人は、自分の容姿に強い劣等感を抱いています。 『あいつは仕事ができない』と悪口を言う人は、完璧主義で心を疲弊させながら生きているのかもしれません。 いずれにせよ、悪口を言う人は『自分の嫌なところ』『自分の認めなたくないところ』を他人に映し出し、『いかに自分がダメなのか』を言っているだけなのです。 この心理を知っていると、『あの人は自分自身のことが嫌いなんだな』『ずっと不幸せな人なんだ』と分かるので、悪口を言われても大きく動揺しないですみます。 また、悪口を言ってきた人とは積極的に関わらなくて大丈夫です。 関わらざるを得ない場合は、淡々と事務作業をこなすようにコミュニケーションがとれると良いでしょう。 でもそれができず、『また攻撃されたらどうしよう』という恐れが強くなる場合もありますよね。 そういう時は、友だちでも家族でも、信頼できる誰かに話を聞いてもらいましょう。 『自分は1人ではない』と感じることができると、勇気が湧いてくると思います。 話すことは『放す』こと。モヤモヤも恐れも1人で抱え込まないことです。 また、辛い時や悲しい時は我慢しないで泣ける場所があると良いですね。 感情を無理に振り切ろうとするとかえって辛くなることがあります。自分の感情は自分でしっかり感じられると昇華され、フラットな気持ちを取り戻すことができるものです」(野村香英さん) 辛い時や傷ついた時は我慢せずに1人で抱え込まないように、ですね。 (取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

PROFILE) 心理カウンセラー。カウンセリング現場での豊富な臨床経験(5,000件以上)があり、高いリピート率を誇る。ただ話を聴くだけではない「提案型」のカウンセリングを提供。細やかな「感情や感覚」を扱うことを得意とし、繊細さと大胆さを兼ね備え、あらゆる感情のもつれを解き、問題や悩みの解決までサポートしている。 ※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※調査は2024年11月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数169人) ※記事の内容は2025年1月の情報であり、現在と異なる場合があります。

たまひよ ONLINE編集部

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