ハーバード大留学生受け入れ停止の差し止め命令、連邦地裁が期間延長
6月16日、米東部マサチューセッツ州の連邦地裁は、トランプ政権によるハーバード大学の留学生新規受け入れ停止布告の一時差し止め命令の期間を延長すると表明した。写真は5月、同大学のキャンパス内で撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)
[ボストン 16日 ロイター] - 米東部マサチューセッツ州の連邦地裁は16日、トランプ政権によるハーバード大学の留学生新規受け入れ停止布告の一時差し止め命令の期間を延長すると表明した。
布告に異議を申し立てているハーバード大側の意見陳述のために開かれたこの日の法廷での審理終了時、アリソン・バロウズ判事は、19日までとしていた差し止め命令を23日に延ばした。
バロウズ判事は、より長期的な差し止めを決めるかどうか時間がもう少し欲しいと説明。「われわれは可及的速やかに見解を打ち出す」と約束した。
判事は、最終的にどのような判断を下すのかは明らかにしなかったが、布告が実行されてもハーバード大が回復不能な痛手を受けない、と被告の司法省が立証するのは非常に難しいだろうとの見方を示した。
ハーバード大の弁護士は、布告はハーバード大と学生に壊滅的な悪影響を及ぼすと主張。 一方司法省は、議会が大統領に与えた幅広い権限によってトランプ氏は国家安全保障上の懸念からハーバード大にこうした布告を発したと妥当性を強調している。
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Nate Raymond reports on the federal judiciary and litigation. He can be reached at [email protected].