FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年5月13日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年5月13日8時30分執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼12日(火)の為替相場 (1):日銀、主な意見公表 (2):日米財務相会談(3):「レートチェック」の可能性(4):英首相への退陣要求強まる(5):独ZEW景気期待指数 マイナス幅縮小(6):米CPI 伸びが加速

▼12日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:157円台後半では神経質な動き/ ▼注目の経済指標・イベント

12日(火)の為替相場

期間:12日(火)午前6時10分~13日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀、主な意見公表

日銀は4月27-28日の金融政策決定会合における主な意見を公表。「現在の基調的な物価上昇率からすれば今の時点で慌てる必要はないが、景気減速の明らかな兆候がない限り、早期に利上げに進むべきである」「わが国の実質政策金利は群を抜いて世界最低水準にあり、物価上昇の二次的波及に備えて、マイナスの実質金利の調整を続ける必要がある」などと利上げに前向きな主張が目立った。

(2):日米財務相会談

ベッセント米財務長官との会談を終えた片山財務相は、足元の為替動向について「日米間で非常によく連携してきていることを確認した」と説明。今後とも昨年9月の日米財務相共同声明に沿って「しっかりと連携していくことを確認し、全面的にご理解を得た」と語った。その後、ベッセント長官は「米国と日本の強固な経済パートナーシップを再確認できたことを嬉しく思う」とSNSに投稿。その上で、「為替市場における望ましくない過度な変動への対応について、両国チーム間の意思疎通と連携は引き続き緊密かつ強固だ」と述べた。

(3):「レートチェック」の可能性

日米財務相会談において、円安を強くけん制するメッセージが出なかったとの受け止めから157円台後半に強含んでいたドル/円が突如として1円あまり下落。日本政府・日銀が小規模な円買い介入を実施したとの観測や、介入の準備として「レートチェック」を行ったとの憶測が広がった。

(4):英首相への退陣要求強まる

先週7日の英統一地方選挙で大敗を喫した与党・労働党を率いるスターマー首相に対する退陣要求が強まった。英公共放送BBCは、退陣を要求する労働党の下院議員が85人を超え、党首選の実施に必要な81人を上回ったと報じた。

(5):独ZEW景気期待指数 マイナス幅縮小

独5月ZEW景気期待指数は-10.2と市場予想(-19.5)ほどには落ち込まず、前月(-17.2)からマイナス幅が縮小した。ZEW(欧州経済研究センター)は「工業生産の低迷、エネルギー価格の上昇、そして2%を上回るインフレ率は引き続きドイツ経済の足かせとなっている」と指摘した。

(6):米CPI 伸びが加速

米4月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.8%と市場予想(+3.7%)を上回り2023年5月以来の高い伸びとなった。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+2.8%と市場予想(+2.7%)を上回り前月(+2.6%)から伸びが加速した。

12日(火)の株・債券・商品市場

日経平均: 62742.57 △324.69

豪ASX: 8670.680 ▼31.082

上海総合: 4214.489 ▼10.532

英FT: 10265.32 ▼4.11

独DAX: 23954.93 ▼395.35

NYダウ: 49760.56 △56.09

日10年債: 2.559 △0.036

豪10年債: 5.0319 △0.0396

英10年債: 5.101 △0.103

独10年債: 3.101 △0.061

米2年債: 3.9914 △0.0378

米10年債: 4.4630 △0.0496

NY原油: 102.18 △4.11

NY金: 4686.70 ▼42.00

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円: 156.800 ~ 158.400

ユーロ/円: 184.200 ~ 185.800

ポンド/円: 212.400 ~ 214.400

豪ドル/円: 113.700 ~ 114.700

ドル/円の見通し:157円台後半では神経質な動き

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。イラン情勢をめぐる先行き不透明感からNY原油(WTI)先物価格が上昇したほか、米4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びだったこともドル買い要因となった。来日中のベッセント米財務長官と片山財務相が会談をしたものの、為替に関する特別なコメントがなかったとして円が売られたこともあり、157.77円前後まで上昇する場面も見られた。 ドル/円は政府・日銀による円買い介入があったとみられる6日以来となる水準まで上昇しており、円買い介入への警戒感が高まっている。昨日も1分間で約1円急落する場面があり、市場では日銀によるレートチェックがあったとの憶測も出ている。157.80円台は円買い介入があったとされる水準であることから、追加介入への警戒感から昨日同様に神経質な展開となりそうだ。もっとも米国とイランの戦闘終結に向けた協議が停滞しており、原油先物価格が高止まりしていることや、米国のインフレが加速していることからドル高・円安地合いとなっている。このため、ドル/円は156円台では底堅い値動きとなりそうだ。

注目の経済指標・イベント

05/13 (水)10:30   (豪) 1-3月期四半期賃金指数18:00   (ユーロ圏) 1-3月期GDP・改定値18:00   (ユーロ圏) 3月鉱工業生産21:30 〇 (米) 4月生産者物価指数(PPI)23:30   (米) EIA週間原油在庫統計24:30   (米) コリンズ・ボストン連銀総裁講演26:00   (英) マンMPC委員講演26:00   (米) 30年債入札(250億USD)26:15   (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演28:00   (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演

28:15 ◎ (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演

05/14 (木)08:00   (米) ローガン・ダラス連銀総裁講演

※時間は日本時間での表示になります。※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。

※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト 中村 勉(なかむら・つとむ) 米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。

経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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