スペースX、ファルコン9でISSへのシグナス補給船運用23号機を打ち上げ(sorae 宇宙へのポータルサイト)

・ロケット:Falcon 9 Block 5 ・打ち上げ日時:日本時間 2025年9月15日7時11分 ・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ・ペイロード:シグナス補給船運用23号機「S.S. William “Willie” C. McCool」

「NG-23」は、Cygnus補給船によるISS=国際宇宙ステーションへの物資補給ミッションです。与圧貨物モジュールをさらに大型化した「Cygnus XL」と呼ばれるバージョンの初飛行で、合計約4500kgの補給物資が搭載されています。 Cygnus補給船の打ち上げは2024年8月の「NG-21」以来です。次に実施されるはずだった「NG-22」は2025年6月の打ち上げが予定されていたものの、補給船の一部が打ち上げ前の輸送中に損傷したため、2025年3月に中止が発表されていました。 愛称の「S.S. William “Willie” C. McCool」は、NASAの宇宙飛行士だったウィリアム・マッコール氏にちなんで命名されています。マッコール氏はNASAが運用していたスペースシャトルによる2003年1月~2月のSTS-107ミッションで「Columbia(コロンビア)」のパイロットを務めましたが、帰還時に起きた事故で他の6名のクルーとともに命を落としました。 日本時間2025年9月15日7時11分にケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたCygnus補給船運用23号機は、発射14分30秒後頃にFalcon 9の2段目から分離されました。ISSのロボットアームを使ったCygnus補給船のキャプチャーは、日本時間2025年9月17日19時35分頃に予定されているということです。 なお、Falcon 9によるCygnus補給船の打ち上げは、今回が3回目です。Northrop GrummanはCygnusの打ち上げに使用してきた「Antares(アンタレス)」ロケットの1段目を強化した「Antares 330」の開発を進めていますが、初飛行までのギャップを埋めるためにFalcon 9が使用されています。 参考文献・出典 NASA - International Space Station (NASA Blogs) Northrop Grumman - NASA Commercial Resupply Mission NG-23

sorae編集部

関連記事: