新生「AEON Pay」はWAONと統合して何が変わったのか? スマホ決済市場での戦い方を聞く

 イオングループのトータルアプリとして、コード決済サービスのAEON Pay やイオン各店舗のクーポン、キャンペーン情報など、さまざまな機能を提供する「iAEON(アイイオン)」。2021年9月1日にサービスを開始し、2025年3月22日には1500万ダウンロードを突破した。  そんなiAEONアプリの1つの機能であるAEON Payが新しくなり、6月26日より、AEON PayとモバイルWAONが統合した新「AEON Pay」のサービスを開始した。従来のiAEONでもAEON PayやWAONでの支払いはできたのだが、何が変わったのか。なお、クレジットカードの「イオンカード」公式アプリである「AEON WALLET」に搭載されたAEON Payも同様に新しくなった。  「AEON Payのコード払い(コード決済)とWAONタッチ(タッチ決済)の残高移行が可能になりました。これまでだとWAONの残高が1万円分あったとしても、AEON Payの残高が0円だったら、AEON Payの加盟店では決済できませんでした。ですが新AEON PayではWAONの残高とコード払いの残高を相互に移動できるので、それぞれの残高を有効に活用して決済できます」と、イオンフィナンシャルサービスの橋本壮一郎氏は話す。  AEON Pay とWAONのどちらでも支払える加盟店を開拓しているものの、まだ片方のサービスしか利用できないところもある。その場合、AEON Payの加盟店ではコード決済、WAONの加盟店ではタッチ決済と使い分ける必要はあるが、新AEON Payなら残高を共有して、どちらの加盟店でも決済することができる。加盟店はイオングループ以外にも広がり、6月時点で約430万カ所に拡大。2025年度末までに540万カ所を目指す。  なお、AEON Payで支払うと、200円(税込み)の利用ごとにWAON POINTがたまる。チャージ払いだと決済してから即時にポイントが進呈されるが、イオンカード払いだと毎月25日頃に一括で進呈される。そのため、イオンカード払いだと、決済後にどの程度のポイントがたまったのかが分かりにくい。  競合の決済サービスでは、翌月付与されるポイントについても、支払い後にどの程度のポイントが付与されるのかがその場で分かるが、AEON Payでは現状、そのようなUIにはなっていない。この点は「ご意見として受け止めます」(橋本氏)とのことで、今後の改善に期待したい。

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