トランプ氏、「コロンブスデー」復活を表明-一部の州と対立激化も
Maria Paula Mijares Torres
- 現在コロンブスデーを祝う州は少数-16州と米領サモアのみ
- 多くの州は先住民をたたえる「先住民の日」に変更している
トランプ米大統領は、イタリアの探検家クリストファー・コロンブスの米大陸到達を記念する「コロンブスデー」について復活させる意向を表明した。活動家や一部の州はこの日をコロンブスの功績ではなく先住民をたたえる日にすべきだと主張しており、対立が激化する可能性もある。
トランプ氏は27日に自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「コロンブスデーを灰の中から復活させる」と表明。野党・民主党がコロンブス像の撤去を含め、コロンブスの名声およびコロンブスを敬愛するイタリア系米国人を「傷つけるためにあらゆることをした」と主張した。
コロンブスデーは長年にわたり米連邦政府の祝日とされてきたが、現在ではそれを祝う州は少数だ。多くの州では、先住民が欧州の探検家らによって奴隷化され、疫病に苦しみ、土地を失った歴史を記憶にとどめるため「先住民の日」に変更されている。
ピュー・リサーチの2023年のデータによれば、10月の第2月曜日を「コロンブスデー」の名称で公式に祝日扱いしているのは、16州と米領サモアだけだった。
原題:Trump Says He’s Restoring Columbus Day to Its Former Prominence(抜粋)
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