「iPhoneのシェアの高いスマホ市場」に異変!? ショップ店員に聞く「Androidスマホ人気」の実情

 今回筆者が話を聞いたのは、代理店が運営するキャリアショップ、あるいは家電量販店/併売店(複数キャリアを取り扱う携帯電話ショップ)の店員だ。家電量販店の販売スタッフは、基本的に特定キャリアの販売に従事している。  先の話でも少し出てきたが、家電量販店や併売店の一部ではSIMフリー(オープンマーケット/メーカーブランド)スマホも取り扱っている。要するに、キャリアが関知しないスマホも普通に売られているのだ。  当然かもしれないが、そのような店舗ではキャリアの専従スタッフが来客からSIMフリースマホに関する質問を受けることもある。少し酷かもしれないが、家電量販店で勤務するスタッフに話を聞いてみた。  SIMフリーモデルというと、最近なら例えばMotorolaとかXiaomiあたりの機種について聞かれることは増えています。今はSIMカード単体の契約でも、SIMフリー端末を同時に買うと2万円までの値引きを行えるので、売り場全体でSIMフリー端末の商品に関する学習もするようになりました。  全部が全部そうではないんですけど、SIMフリースマホは「コスパがいい」「カメラがすごくいい」「キャリアで買わないでも『おサイフケータイ』が使える」といった理由から検討されるお客さまが増えています。ここ2年くらい、回線契約とは“別個に”好きな端末を選ぶということも珍しくなくなりました。 どの機種が売れているとは言えないんですけど、売る側としてはうちも他社さんもラインアップの変わり映えがしない中で、“そこにない”機種を売って実績にできるのは、1つの強みになっていると感じています。  自分のキャリアが扱っていないスマホでも、SIMカードさえあれば使える――SIMフリー端末ならではの特性をフックとして、好調な販売につなげることができているようだ。

 冒頭で触れた通り、複数の調査で「AndroidスマホのシェアがiPhoneを超えた」という結果は、日本の携帯電話市場に大きな変化の波が訪れていることを示唆している。今回、携帯電話の販売スタッフからも例外なく「Androidスマホがよく売れるようになった」という話が出てきたので、このトレンドは確かなもののようだ。  正直なところ、Androidスマホに対するネガティブな声もあるのかなと思ったのだが、どの販売チャンネルのスタッフからもそういう意見は一切なく、「考えようによっては、最近の機種はiPhoneよりも売りやすいです」という声もあった。来客もAndroidスマホに興味を持ってくれることが増え、機種によっては指名買いも増えたという声もあった。  もちろん、その背景にはスマホという製品自体が成熟し、多くの人が長年Androidに抱いていたネガティブなイメージが払拭(ふっしょく)されつつあることや、最近のiPhoneの変わり映えなさや価格の高さも、Androidスマホへの注目を集める一因ではあるだろう。  余談だが、筆者のメインスマホはiPhoneなのだが、最近はまたAndroidスマホに戻そうか検討することが増えている。AndroidスマホとはペアリングできないApple Watchに縛られているので、なかなか踏ん切りがつかないのだが……。スマホに求めるもの、今までにない体験を求めたい気持ちから「Androidのあの機種だったらなぁ」と考えることは多い。  一般のユーザーも同様に「Androidいいな」と考えることが増えた――スマホのOS別シェアの逆転は、ユーザーの本音が反映された結果といえるだろう。

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