164センチ62キロの女性→AIに“自分と同じ体形”を描かせたら……「ふっ、まだまだだな」 とんでもない結果に「びびる!」 投稿者に話を聞いた

 SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2025年6月にThreadsで話題になった「AIに“自分と同じ体形”を描かせる実験」について、投稿者のアコ(@ako_nt)さんに話を聞きました。

 投稿したThreadsユーザー・アコ(@ako_nt)さんは、「LARUTA/natural couture エミテラス所沢店」で働くアパレル店員。ThreadsやInstagramでは、体形や骨格に合わせたファッション情報などを発信しています。

 アコさんはある日、AIは指定された数値に見合った体格の人物を描けるのか、自身のデータをもとに試してみることに。当時のアコさんは身長164センチ・体重62キロの32歳で、体脂肪率は26%と、体格は標準的(参考:厚生労働省の資料)です。AIがアコさんと似たような背格好の女性を出力できれば、実験は成功ですが……?

 AIに「身長162センチ62キロ32歳 体脂肪率26%の女の画像作って」と呼びかけたところ、AIが出力したのは、指示した数値以上にボリュームがありそうな、がっしりした体形の女性。アコさん本人の写真と比べると、その差は歴然です。写真のアコさんはAI生成画像と似たようなコーディネートで、朱色の服に白いシャツを羽織っていますが、体形はまるで別人のよう。こんなにも違うのか……!

AIの考えた「身長164センチ・体重62キロ・体脂肪率26%の32歳女性」

実在する「身長164センチ・体重62キロ・体脂肪率26%の32歳女性」

 衝撃の結果に、アコさんは「ふっ、まだまだだな」「いや、私と同じ身長体重の人ってパッと見 太ってる! ってなる人ほんといないよ…お客様見て思うもん…。学習してくれ…」とコメント。投稿は記事執筆時点で約76万回表示されるなど反響を呼びました。

 投稿には、「わー面白い!」「これ90キロはあるよねw」「62キロでこの作成画像はびびる! 164センチにも見えない」「チャットGPT分かってないなあ」「AIのバイアスがすごくわかりやすい事例ですね」などの反応が。その一方で、「『SNSの情報を無視して、厚労省が定めている標準体重の指針を参考に』と指示すれば、適切な画像が出る」といった報告も寄せられています。

 ねとらぼ編集部では、投稿者のアコさんに投稿当時の状況などについて聞きました。自身の「リアルサイズ」をもとにファッション情報を発信するアコさんが、この実験を思いついたきっかけとは——?

——投稿への反響はいかがでしたか。特に印象に残っているコメントは何かありますか?

アコさん:辛辣(しんらつ)なコメントもあったのですが、「この体重でこの見た目なのは定期的に運動してるのかな」「筋肉もあってバランスが取れた体形」など、私は筋トレも頑張ってるのでそれが伝わったのはうれしかったです! 店頭でも「ネットニュース見ました!」と、お声がけ頂くこともありました。

——今回の「AIに自分の体形を描かせてみる実験」は、どのようなきっかけで思いつかれたのでしょうか?

アコさん:世間が思う女性の体重について疑問を抱くことが多かったんです。「40キロ台が当たり前、50キロ台ならぽっちゃり」というような意見を目にすることがあり、「60キロ台のイメージってどんな感じなんだろう?」と気になって生成したのがきっかけです!

——生成された画像を見たときの感想を教えてください。

アコさん:率直にびっくりしました笑 あの見た目だと80~90キロくらいありそうな気がしました。

——アパレル店員として、身長・体重や骨格に合ったステキなコーディネートを発信されていますが、普段ファッションでこだわっていることや、意識しているポイントがあれば教えてください。

アコさん:自分の良さが引き立つようなコーディネートを意識しています。私は体重は64キロ(最近増えました笑)でお腹周りや下半身が大きめなのですが、よく見たら腰幅は狭め、足は太いけど形は真っすぐで、上半身も細くは無いけど腕は筋肉質で見せてもきれいだなあと思っています。

 顔立ちもハッキリしているのでパキッとしたカラーが似合ったり、とにかく自分のことを客観的に観察して持ち味を生かせるようにしています。お客様にも体形を気にせずにご自身の魅力が引き立つようなコーディネートを提案しています。

画像提供:アコ(@ako_nt)さん

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