兵器を前線で試用評価、ウクライナが外国軍事企業向けに新プログラム

 ウクライナは、対ロシア戦の前線を外国軍事企業の兵器の試験の場として提供する。写真は、対空兵器を発射するウクライナ軍兵士。2023年1月、バフムートで撮影(2025年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

[ヴィースバーデン(ドイツ) 17日 ロイター] - ウクライナは、対ロシア戦の前線を外国軍事企業の兵器の試験の場として提供する。政府系の軍事関連投資・調達企業ブレイブワンが17日、ロイターに明らかにした。

「テスト・イン・ウクライナ」と名付けられたプログラムでは、企業がウクライナに兵器を送り、使用法をオンラインで訓練する。実戦で用いたウクライナ軍が企業側に報告書を送る。

ブレイブワンのIR(投資家向け広報)責任者アルテム・モロズ氏はドイツ・ウィースバーデンで開催された防衛関連会議でロイターに、「(プログラムによって)われわれはどのような技術があるのかを理解でき、企業側は最前線で何が実際に役立つのかを知ることができる」と語った。

モロズ氏は、プログラムには強い関心が寄せられていると述べたが、契約を結んだ企業の名前は挙げなかった。プログラムがどのように運用されるのかや、費用面などの詳細については言及を避けた。

ウクライナ侵攻から3年超が経過し、ロシア軍は1000キロを超える前線で攻勢を強め、ウクライナの都市を激しく空爆している。これに対抗するため、ウクライナは外国からの投資を受けて防衛力の強化を目指している。

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